こんにちは、進化型タヌキです。
このコーナーでは、もし過去にさかのぼって、あの時投資信託の積み立てを始めていたら、どうなっていただろうかということをシミュレーションします。
以下のような人がこのシミュレーションに興味があるのではないでしょうか。
- まだ積み立て始めていないけど、他の人が儲かっているのか知りたい
- 自分の積み立てている投資信託の評価額がマイナスなんだけど、他の人もそうなのだろうか?
- もう積み立てを止めちゃったけど、あの後続けていればどうなっただろうか?
シミュレーションのルール
このシミュレーションは、以下のルールに則って計算しています。
- 毎月1万円を途中でやめることなく積み立て続けている
- 毎月1日の基準価格で積み立てている(休日の場合は翌営業日)
- 2020年3月の最終営業日31日の基準価格で評価額を計算
- 過去~2020年3月まで、積み立て開始時期を1カ月ずつずらしながら計算していく
これで何年の何月に積み立てを開始した人が、いくらプラスになってるとか、マイナスになってるとかいうことが分かります。
ひふみプラス
では、「ひふみプラス」から。
「ひふみプラス」は、レオスキャピタルワークスの大人気投資信託です。
この投資信託はアクティブファンドに分類され、インデックスファンドと比べると信託報酬が高くなっています。
ファンド名 | 信託報酬 |
ひふみプラス | 1.078%以内 |
まず1枚目のチャートから。
本来は積み立てを始めた月ごとに棒グラフで描くべきなのですが、細くなり過ぎて見えなかったので、折れ線グラフにしてしまいました。
一番左端が2012年6月に積み立てを始めた人の、投資額(青)、評価額(赤)、損益(黄)で、ひとコマ右に行くと2012年7月に積み立てを始めた人の額となります。
これが2020年3月まで続きます。
最も昔の2012年6月から積み立てている人が投資した金額はトータル94万円で、2020年3月末時点の評価額が約139万1千円。
約45万1千円の損益(含み益)があることになります。
チャートを右に進んでいくと、2016年5月あたりから損益がマイナスになっているように見えます。
ちょっと見づらいので、損益だけ取り出したチャートを別に用意しました。
確かに2016年5月からは、損益がマイナスになっています。
一番マイナスのきつい2017年11月に積み立てを始めた人は、2020年3月末時点で約10.66%の含み損がある計算です。
ちなみに以下の6カ月前(2019年9月末時点)のチャートと比べると、含み損の領域が拡大したことがわかります。
昔から積み立てをしている人は、まだまだ儲けが残っていますね。
「ひふみプラス」の運用成績はTOPIXとの勝ち負けで判定しているようですので、以下のTOPIXのシミュレーションと比較すると面白いかもしれません。
そういえば、レオスはSBIホールディングスの子会社になるようですね。
8資産バランス型(均等割合)
次は8資産バランス型(均等割合)です。
8資産バランス型(均等割合)の投資信託は、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リートの8つの資産に均等な割合で投資します。
8つの資産それぞれがインデックスと連動していますので、これもインデックスファンドの仲間です。
8資産均等型の投資信託で、信託報酬の安いものには下のようなものがあります。
今回はこの中で一番歴史の長い「iFree 8資産バランス」でシミュレーションしてみましょう。
ファンド名 | 信託報酬 |
たわらノーロード バランス(8資産均等型) | 0.154%以内 |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.154%以内 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスF8資産均等型 | 0.1749%以内 |
iFree 8資産バランス | 0.242% |
つみたて8資産均等バランス | 0.242% |
まず1枚目のチャートから。
本来は積み立てを始めた月ごとに棒グラフで描くべきなのですが、細くなり過ぎて見えなかったので、折れ線グラフにしてしまいました。
一番左端が2016年10月に積み立てを始めた人の、投資額(青)、評価額(赤)、損益(黄)で、ひとコマ右に行くと2016年11月に積み立てを始めた人の額となります。
これが2020年3月まで続きます。
最も昔の2016年10月から積み立てている人が投資した金額はトータル42万円で、2020年3月末時点の評価額が約38万9千円。
約3万1千円の含み損があることになります。
4年半も積み立てているのにマイナスになってしまうなんて。
チャートを右に進んでいっても、プラスのところが見当たりません。
ちょっと見づらいので、損益だけ取り出したチャートを別に用意しました。
どこの時点で積み立てを開始しても、全部マイナスになっています。
一番マイナスのきつい2019年11月に積み立てを始めた人は、2020年3月末時点で約15.1%の含み損がある計算です。
ちなみに以下の6カ月前(2019年9月末時点)のチャートでは全体がプラスだったのに、一気に全体がマイナスになってしまいました。
今回の新型コロナウイルス騒動では、8資産のうち先進国債券以外の7資産が大きく下落しました。
分散投資でも避けられないリスクがあるのですね。