こんにちは、進化型タヌキです。
このコーナーでは、もし過去にさかのぼって、あの時投資信託の積み立てを始めていたら、どうなっていただろうかということをシミュレーションします。
以下のような人がこのシミュレーションに興味があるのではないでしょうか。
- まだ積み立て始めていないけど、他の人が儲かっているのか知りたい
- 自分の積み立てている投資信託の評価額がマイナスなんだけど、他の人もそうなのだろうか?
- もう積み立てを止めちゃったけど、あの後続けていればどうなっただろうか?
シミュレーションのルール
このシミュレーションは、以下のルールに則って計算しています。
- 毎月1万円を途中でやめることなく積み立て続けている
- 毎月1日の基準価格で積み立てている(休日の場合は翌営業日)
- 2020年3月の最終営業日31日の基準価格で評価額を計算
- 過去~2020年3月まで、積み立て開始時期を1カ月ずつずらしながら計算していく
これで何年の何月に積み立てを開始した人が、いくらプラスになってるとか、マイナスになってるとかいうことが分かります。
NYダウ連動型
では、まずNYダウに連動したものから。
NYダウに連動した投資信託で、信託報酬の安いものには下のようなものがあります。
今回はこの中で一番歴史の長い「SMTダウ・ジョーンズインデックス・オープン」でシミュレーションしてみましょう。
ファンド名 | 信託報酬 |
たわらノーロード NYダウ | 0.2475% |
iFree NYダウ・インデックス | 0.2475% |
SMTダウ・ジョーンズインデックス・オープン | 0.55% |
まず1枚目のチャートから。
本来は積み立てを始めた月ごとに棒グラフで描くべきなのですが、細くなり過ぎて見えなかったので、折れ線グラフにしてしまいました。
一番左端が2013年12月に積み立てを始めた人の、投資額(青)、評価額(赤)、損益(黄)で、ひとコマ右に行くと2014年1月に積み立てを始めた人の額となります。
これが2020年3月まで続きます。
最も昔の2013年12月から積み立てている人が投資した金額はトータル76万円で、2020年3月末時点の評価額が約87万5千円。
約11万5千円の損益(含み益)があることになります。
チャートを右に進んでいくと、2016年6月あたりから損益がマイナスになっているように見えます。
ちょっと見づらいので、損益だけ取り出したチャートを別に用意しました。
確かに2016年6月からは、損益がマイナスになっています。
一番マイナスのきつい2019年12月に積み立てを始めた人は、2020年3月末時点で約18.3%の含み損がある計算です。
ちなみに以下の6カ月前(2019年9月末時点)のチャートでは、全部プラスでした。
去年は絶好調だった米国株も新型コロナウイルスの魔の手からは逃れることができませんでした。
S&P500連動型
次はS&P500に連動したもの。
S&P500に連動した投資信託で、信託報酬の安いものには下のようなものがあります。
今回はこの中で一番歴史の長い「iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド」でシミュレーションしてみましょう。
ファンド名 | 信託報酬 |
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938%程度 |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.0968%以内 |
iFree S&P500インデックス | 0.2475% |
iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド | 0.4125%程度 |
まず1枚目のチャートから。
本来は積み立てを始めた月ごとに棒グラフで描くべきなのですが、細くなり過ぎて見えなかったので、折れ線グラフにしてしまいました。
一番左端が2013年10月に積み立てを始めた人の、投資額(青)、評価額(赤)、損益(黄)で、ひとコマ右に行くと2013年11月に積み立てを始めた人の額となります。
これが2020年3月まで続きます。
最も昔の2013年10月から積み立てている人が投資した金額はトータル78万円で、2020年3月末時点の評価額が約91万8千円。
約13万8千円の損益(含み益)があることになります。
チャートを右に進んでいくと、2016年10月あたりから損益がマイナスになっているように見えます。
ちょっと見づらいので、損益だけ取り出したチャートを別に用意しました。
確かに2016年10月からは、損益がマイナスになっています。
一番マイナスのきつい2019年12月に積み立てを始めた人は、2020年3月末時点で約15.6%の含み損がある計算です。
ちなみに以下の6カ月前(2019年9月末時点)のチャートでは、全部プラスでした。