この投稿よりも新しいシミュレーションがあります。

こんにちは、進化型タヌキです。
このコーナーでは、もし過去にさかのぼって、あの時投資信託の積み立てを始めていたら、どうなっていただろうかということをシミュレーションします。
以下のような人がこのシミュレーションに興味があるのではないでしょうか。
- まだ積み立て始めていないけど、他の人が儲かっているのか知りたい
- 自分の積み立てている投資信託の評価額がマイナスなんだけど、他の人もそうなのだろうか?
- もう積み立てを止めちゃったけど、あの後続けていればどうなっただろうか?
シミュレーションのルール
このシミュレーションは、以下のルールに則って計算しています。
- 毎月1万円を途中でやめることなく積み立て続けている
- 毎月1日の基準価格で積み立てている(休日の場合は翌営業日)
- 2019年9月の最終営業日30日の基準価格で評価額を計算
- 過去~2019年9月まで、積み立て開始時期を1カ月ずつずらしながら計算していく
これで何年の何月に積み立てを開始した人が、いくらプラスになってるとか、マイナスになってるとかいうことが分かります。
先進国株式指数連動型
では、まず先進国株式指数(MSCIコクサイ・インデックス)に連動したものから。
MSCIコクサイ・インデックスは、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社が算出している代表的な指数です。
この指数は日本を除く先進国22か国を対象としています。
MSCIコクサイ・インデックスに連動した投資信託で、信託報酬の安いものには下のようなものがあります。
今回はこの中で一番歴史の長い「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」でシミュレーションしてみましょう。
※信託報酬は消費税が10%になった後の値です
ファンド名 | 信託報酬 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.10989%以内 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.10989%以内 |
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし) | 0.209% |
まず1枚目のチャートから。
本来は積み立てを始めた月ごとに棒グラフで描くべきなのですが、細くなり過ぎて見えなかったので、折れ線グラフにしてしまいました。
一番左端が2014年1月に積み立てを始めた人の、投資額(青)、評価額(赤)、損益(黄)で、ひとコマ右に行くと2014年2月に積み立てを始めた人の額となります。
これが2019年9月まで続きます。

最も昔の2014年1月から積み立てている人が投資した金額はトータル69万円で、2019年9月末時点の評価額が約84万7千円。
約15万7千円の損益(含み益)があることになります。
チャートを右に進んでいっても、マイナスになっている部分はないように見えます。
ちょっと見づらいので、損益だけ取り出したチャートを別に用意しました。

どこもマイナスになっていません。とても優秀ですね。
ちなみに以下の2カ月前(2019年7月末時点)のチャートの方が、全体的に儲けが大きかったようです。

新興国株式指数連動型
次は新興国株式指数(MSCIエマージング・マーケット・インデックス)に連動したもの。
MSCIエマージング・マーケット・インデックスは、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社が算出している代表的な指数です。
この指数は新興国26か国を対象としています。
MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動した投資信託で、信託報酬の安いものには下のようなものがあります。
今回はこの中で一番歴史の長い「三井住友・DC新興国株式インデックスファンド」でシミュレーションしてみましょう。
※信託報酬は消費税が10%になった後の値です
ファンド名 | 信託報酬 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド | 0.2079%以内 |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.2079%以内 |
i-SMT 新興国株式インデックス(ノーロード) | 0.363% |
たわらノーロード 新興国株式 | 0.374%以内 |
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド | 0.374% |
まず1枚目のチャートから。
本来は積み立てを始めた月ごとに棒グラフで描くべきなのですが、細くなり過ぎて見えなかったので、折れ線グラフにしてしまいました。
一番左端が2011年5月に積み立てを始めた人の、投資額(青)、評価額(赤)、損益(黄)で、ひとコマ右に行くと2011年6月に積み立てを始めた人の額となります。
これが2019年9月まで続きます。

最も昔の2011年5月から積み立てている人が投資した金額はトータル101万円で、2019年9月末時点の評価額が約113万3千円。
約12万3千円の損益(含み益)があることになります。
チャートを右に進んでいくと、2016年4月あたりから損益がマイナスになっているように見えます。
ちょっと見づらいので、損益だけ取り出したチャートを別に用意しました。

確かに2016年4月からは、損益がマイナスになっています。
一番マイナスのきつい2017年9月に積み立てを始めた人は、2019年9月末時点で約7.95%の含み損がある計算です。
ちなみに以下の2カ月前(2019年7月末時点)のチャートと比べると、含み損が拡大していることがわかります。


9月は世界的に株価が回復したイメージだったんですが、新興国はそうでもなかったようですね。