こんにちは、進化型タヌキです。
昨日は土用の丑の日でしたが、うなぎは絶滅危惧種らしく、最近は食べるという話をあまりしちゃいけない風潮になって来ているようですね。
このコーナーでは、もし過去にさかのぼって、あの時投資信託の積み立てを始めていたら、どうなっていただろうかということをシミュレーションします。
以下のような人がこのシミュレーションに興味があるのではないでしょうか。
- まだ積み立て始めていないけど、他の人が儲かっているのか知りたい
- 自分の積み立てている投資信託の評価額がマイナスなんだけど、他の人もそうなのだろうか?
- もう積み立てを止めちゃったけど、あの後続けていればどうなっただろうか?
このシミュレーションは今回で2回目となります。
前回は「ひふみプラス」でシミュレーションしましたが、今回は日本株の指数に連動したインデックスファンドでやってみました。
前回のタイトルは長すぎてわかりづらかったので変えてみました。
少しはわかりやすくなったでしょうか?
シミュレーションのルール
このシミュレーションは、以下のルールに則って計算しています。
- 毎月1万円を途中でやめることなく積み立て続けている
- 毎月1日の基準価格で積み立てている(休日の場合は翌営業日)
- 2019年6月の最終営業日28日の基準価格で評価額を計算
- 過去~2019年6月まで、積み立て開始時期を1カ月ずつずらしながら計算していく
これで何年の何月に積み立てを開始した人が、いくらプラスになってるとか、マイナスになってるとかいうことが分かります。
日経平均連動型
では、まず日経平均に連動したものから。
日経平均に連動した投資信託で、信託報酬の安いものには下のようなものがあります。
今回はこの中で一番歴史の長い「たわらノーロード 日経225」でシミュレーションしてみましょう。
ファンド名 | 信託報酬 |
iFree 日経225インデックス | 0.1512% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド | 0.1512%以内 |
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 0.1512%以内 |
たわらノーロード 日経225 | 0.1836%以内 |
野村つみたて日本株投信 | 0.1836% |
i-SMT 日経225インデックス(ノーロード) | 0.1836% |
Smart-i 日経225インデックス | 0.1836% |
まず1枚目のチャートから。
本来は積み立てを始めた月ごとに棒グラフで描くべきなのですが、細くなり過ぎて見えなかったので、折れ線グラフにしてしまいました。
一番左端が2016年1月に積み立てを始めた人の、投資額(青)、評価額(赤)、損益(黄)で、ひとコマ右に行くと2016年2月に積み立てを始めた人の額となります。
これが2019年6月まで続きます。
最も昔の2016年1月から積み立てている人が投資した金額はトータル42万円で、2019年6月末時点の評価額が約46万7千円。
約4万7千円の損益(含み益)があることになります。
今回は期間が短いこともあって、まだ儲けは少ないですね。
チャートを右に進んでいくと、2017年8月あたりから損益がマイナスになっているように見えます。
ちょっと見づらいので、損益だけ取り出したチャートを別に用意しました。
確かに2017年8月からは、損益がマイナスになっています。
一番マイナスのきつい2017年11月に積み立てを始めた人は、2019年6月末時点で約1.85%の含み損がある計算です。
前回の「ひふみプラス」と比較するとマイナス幅が小さいですね。
TOPIX連動型
次はTOPIXに連動したもの。
TOPIXに連動した投資信託で、信託報酬の安いものには下のようなものがあります。
今回はこの中で一番歴史の長い「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」でシミュレーションしてみましょう。
ファンド名 | 信託報酬 |
iFree TOPIXインデックス | 0.1512% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド | 0.1512%以内 |
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 0.1512%以内 |
Smart-i TOPIXインデックス | 0.1674% |
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.1728% |
まず1枚目のチャートから。
本来は積み立てを始めた月ごとに棒グラフで描くべきなのですが、細くなり過ぎて見えなかったので、折れ線グラフにしてしまいました。
一番左端が2012年1月に積み立てを始めた人の、投資額(青)、評価額(赤)、損益(黄)で、ひとコマ右に行くと2012年2月に積み立てを始めた人の額となります。
これが2019年6月まで続きます。
最も昔の2012年1月から積み立てている人が投資した金額はトータル90万円で、2019年6月末時点の評価額が約119万8千円。
約29万8千円の損益(含み益)があることになります。
チャートを右に進んでいくと、2016年8月あたりから損益がマイナスになっているように見えます。
ちょっと見づらいので、損益だけ取り出したチャートを別に用意しました。
確かに2016年8月からは、損益がマイナスになっています。
一番マイナスのきつい2017年11月に積み立てを始めた人は、2019年6月末時点で約6.6%の含み損がある計算です。
3年近く前から積み立てていてもマイナスのTOPIX連動型。
これを積み立て続けるのは、かなりの忍耐力が必要そうです。
日本株の投資信託と言えばTOPIX連動型が王道なのじゃが。
なかなか厳しい状況が続いとるのぉ。
こういう状況だからでしょうか。
最近、アメリカのS&P500指数連動型だけを買っておけばいいという意見をよく目にします。
それはずいぶん乱暴な話じゃのお。
次回の予告
8月になったら、他の投資信託も含めて、7月末時点の情報でシミュレーションしてみたいと思います。
アメリカ株や世界株の状況も見てみたいですね。