こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
昨晩の米国市場
概要
昨晩の米国市場は3指数とも続伸となりました。
トランプ次期政権による減税や規制緩和を期待してこの日も全体的には買いが優勢となりましたが、米商務省が台湾TSMCに中国への先端半導体の出荷停止を命じたと伝わったことで半導体関連は大きく売られました。
NYダウ、NASDAQ、S&P500は過去最高値を更新しました。
S&P500が初めて6,000ポイント台に乗せて引けました。
| NYダウ | 44,293.13 | +304.14 (+0.69％) |
| NASDAQ | 19,298.76 | +11.98 (+0.06％) |
| S&P500 | 6,001.35 | +5.81 (+0.09％) |
| SOX指数 | 5,156.39 | -134.13 (-2.54％) |
| ラッセル2000 | 2,434.98 | +35.34 (+1.47％) |
今日の日本市場
概要
今日の日本市場は主要な4指数でまちまちの動きとなりました。
日経平均は昨晩の米国市場の続伸を受け高く始まり午前中はプラス圏でもみ合っていましたが、午後に入ると下げに転じ14時過ぎにかけて下げ幅を拡大。その後大引けにかけて少し落ち着きを取り戻しました。
（今日の高値は10:45の39,866円（333円高）、安値は14:07の39,137円（395円安）、値幅は728円）
- 昨晩の米国市場でSOX指数が大幅続落 → 半導体にマイナス
- 米国務長官に対中強硬派が起用されそう → 半導体にさらにマイナス
- ドル円が一時154円まで円安に進む場面があった → 自動車など輸出関連にプラス
- WTI原油先物が67ドル台まで下落してきた → 石油・石炭などにマイナス
今日のプライム市場の売買代金は5兆158億円とかなり膨らみました。
| 日経平均 | 39,376.09 | -157.23 (-0.40％) |
| TOPIX | 2,741.52 | +1.84 (+0.07％) |
| JPX日経400 | 24,972.01 | -3.17 (-0.01％) |
| グロース250 | 631.50 | +0.12 (+0.02％) |
経済指標
10月 工作機械受注
今日の取引時間終了後には10月の工作機械受注の発表があり、前年同月比9%増となりました。
個別材料
清水建設 通期の業績予想の上方修正と自社株買いの実施を発表し株価大幅高
大手ゼネコンの清水建設<1803>は、今日の午後の取引時間中に2024年4～9月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比34.3%減となりました。
中間配当は従来予想の11.5円から17.5円へと6円増額しています。
併せて通期の業績予想の上方修正を発表しました。
純利益は従来予想では前期比2.3倍としていましたが、今回3.5倍へと改めました。
期末配当予想も従来の11.5円から17.5円へと6円増額しています。（年間では前期比15円の増配）
また、2600万株(3.73%)・200億円を上限とする自社株買いを実施することも発表しました。
取得期間は11月13日～2025年3月31日としています。
これらが伝わると清水建設の株価は急伸し、年初来高値をつけました。
| 清水建設<1803> | 1,236 | +202 (+19.54％) |
日産自動車 投資ファンドによる株式の保有が明らかとなり株価大幅高
日産自動車<7201>の半期報告書にて「サンテラ（ケイマン）リミテッド アズ トラスティ オブ イーシーエム マスター ファンド」が2.5%の株式を保有していることが明らかとなりました。
このファンドはエフィッシモ・キャピタル・マネージメント（旧村上ファンドの幹部がシンガポールで立ち上げた投資ファンド）に関連しているとの見方があるとのことです。
これを受け今日の日産自動車の株価は大幅高となりました。
| 日産自動車<7201> | 415.8 | +47.2 (+12.81％) |
ヤクルト本社 通期の業績予想の下方修正を発表し株価大幅安
乳酸菌飲料などのヤクルト本社<2267>は、今日の午後の取引時間中に2024年4～9月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比5.4%増となりました。
中間配当は従来予想どおりの32円とのことです。
併せて通期の業績予想の下方修正を発表しました。
純利益は従来予想では前期比8.8%増としていましたが、今回1.9%増へと改めました。
これが伝わるとヤクルト本社の株価は急落しました。
| ヤクルト本社<2267> | 2,941.5 | -288.5 (-8.93％) |
決算発表
今日の取引時間終了後に発表された決算についていくつかご紹介します。
東京エレクトロン
半導体製造装置の東京エレクトロン<8035>は、11月12日に2024年4～9月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比77.4%増となりました。
中間配当は従来予想の237円から265円へと28円増額しています。
併せて通期の業績予想の上方修正を発表しました。
純利益は従来予想では前期比31.3%増としていましたが、今回44.5%増へと改めました。
期末配当予想も従来の282円から306円へと24円増額しています。（年間では前期比178円の増配）
また、350万株(0.8%)・700億円を上限とする自社株買いを実施することも発表しました。
取得期間は11月13日～2025年1月31日としています。
夕方時点のPTS取引の株価は大幅高となっています。
明日に向けての注目点
米国
今晩米国では以下のような決算発表があります。
- ホームデポ<HD> ← NYダウ構成銘柄
国内
明日の取引時間開始前には以下のような指標の発表があります。
- 10月 国内企業物価指数
また、以下のような決算発表があります。
（取引時間が15:30までとなったため今回の決算発表予定時刻はあてになりません）
- クラレ<3405>
- ＥＮＥＯＳ<5020>
- 小田急電鉄<9007>
- 楽天グループ<4755>
- 三越伊勢丹<3099>
- ＴＯＰＰＡＮ<7911>