こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
先週末の米国市場
概要
先週末の米国市場は3指数とも下落しました。
この日発表された5月の雇用統計(下に記載)で非農業部門の雇用者数が市場予想を大きく上回ったことで、利下げ期待が後退し10年債利回りが4.4%台半ばまで上昇。株式の相対的な割高感が出て売りが優勢となりました。
S&P500はザラ場ベースで過去最高値を更新しました。
NYダウ | 38,798.99 | -87.18 (-0.22%) |
NASDAQ | 17,133.12 | -39.99 (-0.23%) |
S&P500 | 5,346.99 | -5.97 (-0.11%) |
SOX指数 | 5,287.24 | -14.44 (-0.27%) |
経済指標
5月 雇用統計
5月の雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比27万2000人増となり、市場予想(18万人増)を上回りました。
失業率は前月比0.1ポイント上昇の4%となり、市場予想(3.9%)を上回りました。
平均時給は前月比0.4%増となり、市場予想(0.3%増)を上回りました。
今日の日本市場
概要
今日の日本市場は主要な4指数すべてが上昇しました。
日経平均は先週末にドル円が大きく円安に進んだことをなどを受け上げて始まり、その後ももみ合いながら徐々に上げ幅を拡げていきました。
(今日の安値は9:00の38,689円(5円高)、高値は14:06の39,081円(397円高)、値幅は391円)
- 日米の長期金利が再び上昇してきた → 保険、銀行などにプラス
- ドル円が157円台前半まで円安に進んできた → 自動車など輸出関連にプラス
今週は水曜日以降に重要なイベントが控えていて動きづらいのか、今日のプライム市場の売買代金は3兆3195億円とかなり少な目でした。
日経平均は75日移動平均線(39,008円)を上回ってきたのぉ。
日経平均 | 39,038.16 | +354.23 (+0.92%) |
TOPIX | 2,782.49 | +27.46 (+1.00%) |
JPX日経400 | 25,421.57 | +246.06 (+0.98%) |
グロース250 | 625.78 | +4.14 (+0.67%) |
経済指標
4月 国際収支
4月の国際収支は経常収支が2兆505億円の黒字となりました。
5月 景気ウォッチャー調査
今日の午後の取引時間中には5月の景気ウォッチャー調査の結果発表があり、現状判断指数は前月比1.7ポイント低下の45.7、先行き判断指数は前月比2.2ポイント低下の46.3となりました。
個別材料
カナモト 第2四半期までの純利益が23.9%増となり株価大幅高
建機レンタルのカナモト<9678>は、6月7日に2023年11月~2024年4月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比23.9%増となりました。
中間配当は従来予想どおりの35円とのことです。
通期の業績予想は据え置きとしています。
これを受け今日のカナモトの株価は大幅高となりました。
カナモト<9678> | 2,989 | +424 (+16.53%) |
シーイーシー 自社株買いを実施すると発表し株価大幅高
独立系SIのシーイーシー<9692>は、6月7日に2024年2~4月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比2.0%増となりました。
通期の業績予想は据え置きとのことです。
また、200万株(5.95%)・30億円を上限とする自社株買いを実施することも発表しました。
取得期間は今日~12月31日としており、取得したすべての株式を2025年1月17日に消却するとのことです。
これを受け今日のシーイーシーの株価は大幅高となり、年初来高値をつけました。
シーイーシー<9692> | 2,055 | +264 (+14.74%) |
政府がM&A仲介事業者に手数料の開示を求めると伝わり関連銘柄の株価が大幅安
政府が6月7日に公表した「新しい資本主義」の実行計画改定版案で、M&A仲介事業者に手数料の開示を求めることなどが盛り込まれていることが明らかとなりました。
これにより収益に悪影響が出るとの警戒から今日のM&A仲介事業者の株価は大幅安となりました。
M&A総研HD<9552> | 3,450 | -455 (-11.65%) |
ストライク<6196> | 4,200 | -375 (-8.20%) |
M&Aキャピタル<6080> | 2,068 | -159 (-7.14%) |
日本M&A<2127> | 737.2 | -29.3 (-3.82%) |
明日に向けての注目点
国内
明日の取引時間終了後には以下のような指標の発表があります。
- 5月 工作機械受注