こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
昨晩の米国市場
概要
昨晩の米国市場は3指数とも続落となりました。
先週末に大きく下げた反動もありこの日は3指数とも上げて始まりましたが、3月の小売売上高（下に記載）が市場予想を上回ったことによる利下げ時期の後ずれ懸念から10年債利回りが4.6%台前半まで上昇したことやイスラエル軍のトップがイランに反撃する方針を示したことなど受け次第に売りが優勢となりました。
個別材料
- 大規模な買収交渉を進めているとの報道でセールスフォース・ドットコム<CRM>が大幅安
- 世界の従業員の10%以上を削減するとの報道でテスラ<TSLA>が大幅安
- 1～3月のiPhoneの販売台数が10%近く減りアップル<AAPL>が下落
| NYダウ | 37,735.11 | -248.13 (-0.65％) |
| NASDAQ | 15,885.01 | -290.07 (-1.79％) |
| S&P500 | 5,061.82 | -61.59 (-1.20％) |
| SOX指数 | 4,679.10 | -65.95 (-1.39％) |
| セールスフォース・ドットコム<CRM> | 272.90 | -21.42 (-7.28％) |
| テスラ<TSLA> | 161.48 | -9.57 (-5.59％) |
| アップル<AAPL> | 172.69 | -3.86 (-2.19%) |
経済指標
3月 小売売上高
3月の小売売上高は前月比0.7%増となり、市場予想（0.3%増）を上回りました。
4月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
4月のニューヨーク連銀製造業景気指数は前月比6.6ポイント上昇の-14.3となり、市場予想(-5.2)を下回りました。
決算発表（朝方）
ゴールドマン・サックス<GS>
| ゴールドマン・サックス<GS> | 400.88 | +11.39 (+2.92％) |
今日の日本市場
概要
今日の日本市場は主要な4指数すべてが大幅続落となりました。
日経平均は昨晩の米国市場の続落を受け3万9千円を割り込む水準まで大きく下げて始まり、13時半過ぎまで下げ幅を拡大した後は下げ渋りました。
（今日の高値は9:00の38,764円（467円安）、安値は13:34の38,322円（910円安）、値幅は442円）
TOPIXは2,700ポイントを割り込みました。
グロース250は昨日に続いて年初来安値を更新しました。
- 昨晩の米国市場でNASDAQ、SOX指数が大幅続落 → 半導体などにマイナス
- 日米共に長期金利が上昇 → 株式全体にマイナス
- ドル円が154円台前半まで円安に進んできた → 地合いが悪すぎて無反応
- 中国の1QのGDP（下に記載）が市場予想を上回った → 中国関連にプラス
| 日経平均 | 38,471.20 | -761.60 (-1.94％) |
| TOPIX | 2,697.11 | -56.09 (-2.04％) |
| JPX日経400 | 24,430.99 | -488.10 (-1.96％) |
| グロース250 | 661.60 | -19.15 (-2.81％) |
個別材料
古野電気 今期純利益43.9%減の業績予想を発表し株価ストップ安
魚群探知機などの古野電気<6814>は、4月15日に2024年2月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比4.6倍となりました。
期末配当は従来予想の25円から40円へと15円増額しています。（年間では前期比35円の増配）
併せて2025年2月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比43.9%減になりそうだとのことです。
配当予想は年間で35円としています。（前期比25円の減配）
この業績予想が嫌気されたようで今日の古野電気の株価はストップ安となり、年初来安値をつけました。
| 古野電気<6814> | 1,797 | -500 (-21.77％) |
ニデック AIサーバーなど向け水冷機器の増産を発表し株価大幅高
モーターなどのニデック<6594>は、AI向けなど発熱の大きなサーバーを冷却するための水冷機器を増産すると4月15日に発表しました。
タイの生産ラインを増強して現在の200台/月を6月までに10倍の2000台/月にするとのことです。
これが好感されたようで今日のニデックの株価は大幅高となり、年初来高値をつけました。
| ニデック<6594> | 6,787 | +436 (+6.87％) |
Ｊフロント 今期純利益21.4%減の業績予想を発表し株価大幅安
百貨店のＪ．フロント リテイリング<3086>は、4月15日に2024年2月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比2.1倍となりました。
期末配当は従来予想の17円から20円へと3円増額しています。（年間では前期比5円の増配）
併せて2025年2月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比21.4%減になりそうだとのことです。
配当予想は年間で40円としています。（前期比4円の増配）
この業績予想が嫌気されたようで今日のＪフロントの株価は大幅安となりました。
| Ｊフロント<3086> | 1,504 | -151.5 (-9.15％) |
中国
経済指標
1Q GDP、3月 小売売上高、鉱工業生産
今日の午前中には中国の1～3月期のGDP、3月の小売売上高、鉱工業生産の発表がありました。
GDPは前年同期比5.3%増となり、市場予想（4.8%増）を上回りました。
小売売上高は前年同月比3.1%増となり、市場予想（4.8%増）を下回りました。
鉱工業生産は前年同月比4.5%増となり、市場予想（6%増）を下回りました。
明日に向けての注目点
米国
今晩米国では以下のような指標の発表があります。
- 3月 住宅着工件数
- 3月 鉱工業生産
また、以下のような決算発表があります。
- ユナイテッドヘルス・グループ<UNH> ← NYダウ構成銘柄
- バンク・オブ・アメリカ<BAC>
- ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ> ← NYダウ構成銘柄
- モルガン・スタンレー<MS>
国内
明日の取引時間開始前には以下のような指標の発表があります。
- 3月 貿易統計（通関ベース）
夕方には以下のような指標の発表があります。
- 3月 訪日外国人客数