こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
昨晩の米国市場
概要
昨晩の米国市場は以下のような材料で3指数とも上昇しました。
- この日発表された2月の消費者物価指数(CPI)(下に記載)が市場予想を上回った → 無視して株高
- エヌビディア<NVDA>の株価が大幅反発 → 他のハイテク株などにも好影響
- ボーイング<BA>の納入遅れ → NYダウの足を引っ張った
S&P500は終値ベースで過去最高値を更新しました。
NYダウ | 39,005.49 | +235.83 (+0.61%) |
NASDAQ | 16,265.63 | +246.36 (+1.54%) |
S&P500 | 5,175.27 | +57.33 (+1.12%) |
SOX指数 | 4,992.51 | +102.30 (+2.09%) |
エヌビディア<NVDA> | 919.13 | +61.39 (+7.16%) |
ボーイング<BA> | 184.24 | -8.25 (-4.29%) |
経済指標
2月 消費者物価指数(CPI)
総合CPIは前年同月比3.2%の上昇となり、市場予想(3.1%上昇)を上回りました。
変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前年同月比3.8%の上昇となり、市場予想(3.7%上昇)を上回りました。
今日の日本市場
概要
今日の日本市場は主要な4指数すべてが下落しました。
日経平均は昨晩の米国市場の上昇を受け3万9千円台まで上げて始まりましたが、9時半頃から急速に上げ幅を縮小して10時頃にマイナスへと転じ、その後はプラスに戻そうとするとマイナスに押し返される動きが続きました。
(今日の高値は9:22の39,147円(350円高)、安値は12:41の38,452円(344円安)、値幅は695円)
- 昨晩の米国市場でSOX指数が大幅反発 → 半導体にプラス
- 賃上げの満額回答が相次ぎ日銀が3月会合でマイナス金利を解除するかも → 指数押し下げ
今日のプライム市場の売買代金は4兆4428億円と少しづつしぼんできています。
日経平均 | 38,695.97 | -101.54 (-0.26%) |
TOPIX | 2,648.51 | -8.73 (-0.33%) |
JPX日経400 | 23,932.33 | -76.10 (-0.32%) |
グロース250 | 739.11 | -12.46 (-1.66%) |
個別材料
極東証券 配当性向を50%から70%に引き上げると発表し株価ストップ高
極東証券<8706>は今日の昼の時間帯に配当方針の変更を発表しました。
連結配当性向基準を従来の50%から70%に引き上げるとのことです。
これに伴い未定としていた期末配当予想は80円としています。(年間では前期比80円の増配)
これが伝わると午後の極東証券の株価はストップ高となり、昨年来高値をつけました。
極東証券<8706> | 1,390 | +300 (+27.52%) |
三井ハイテック 今期純利益9.9%減の業績予想を発表し株価大幅安
ICリードフレームやモーターコアなどの三井ハイテック<6966>は、3月12日に2024年1月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比11.6%減となりました。
期末配当は従来予想どおりの48円とのことです。(年間では前期比7円の増配)
併せて2025年1月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比9.9%減になりそうだとのことです。
配当予想は年間で84円としています。(前期比12円の増配)
併せて2025年1月期までの中期経営計画について売上高、営業利益の目標を引き下げました。
これを受け今日の三井ハイテックの株価は大幅安となりました。
三井ハイテック<6966> | 9,167 | -763 (-7.68%) |
キヤノン電子 スペースワンの小型ロケットが打ち上げ直後に爆発し株価大幅安
スペースワンが今日の午前中に小型ロケット「カイロス」の打ち上げを行ったものの、その直後に爆発しました。
スペースワンにはキヤノン電子<7739>、IHI<7013>の子会社、清水建設<1803>などが出資しているとのことで、この打ち上げ失敗が伝わるとキヤノン電子の株価は急落しました。
キヤノン電子<7739> | 2,362 | -190 (-7.45%) |
IHI<7013> | 3,459 | -44 (-1.26%) |
清水建設<1803> | 938.5 | -13 (-1.37%) |
明日に向けての注目点
国内
明日は以下のような決算発表があります。
- 神戸物産<3038>
- ビジョナル<4194>
- パーク24<4666>
- ANYCOLOR<5032>