【11月15日の市況】日経平均大幅続伸で3万3千円台回復、ツルハHD 非上場化を検討との報道で株価大幅高など

株式
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こんにちは、進化型タヌキです。

今日の市況についての投稿です。

昨晩の米国市場

概要

昨晩の米国市場は3指数とも大幅な上昇となりました。

この日発表された10月の消費者物価指数(CPI)(下に記載)が市場予想を下回ったことで追加利上げへの警戒が後退。10年債利回りが4.4%台前半まで低下し、高PERなハイテク株を中心に幅広い銘柄に買いが入りました。

NYダウ 34,827.70 +489.83 (+1.43%)
NASDAQ 14,094.38 +326.63 (+2.37%)
S&P500 4,495.70 +84.15 (+1.90%)
SOX指数 3,685.57 +128.83 (+3.62%)
NYダウ続伸、インフレ鈍化が追い風 ハイテク株に買い - 日本経済新聞
【NQNニューヨーク=稲場三奈】14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比489ドル83セント(1.42%)高の3万4827ドル70セントと、...

経済指標

10月 消費者物価指数(CPI)

総合CPIは前年同月比3.2%の上昇となり、市場予想(3.3%上昇)を下回りました。

変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前年同月比4.0%の上昇となり、市場予想(4.1%上昇)を下回りました。

米消費者物価指数、10月は全般に鈍化-ガソリン価格下落が影響
10月の米消費者物価指数(CPI)は全般に鈍化し、利上げ打ち止め観測が高まった。

決算発表(朝方)

ホームデポ<HD>

ホームデポ<HD> 303.63 +15.56 (+5.40%)
ホーム・デポ、収益が市場予想上回る-大型出費は低迷と警告
米ホームセンター大手のホーム・デポが14日発表した8-10月(第3四半期)決算は、既存店売上高と1株利益が予想を上回った。また住宅改築・改装需要が後退する中で、...

今日の日本市場

概要

今日の日本市場は主要な4指数すべてが大幅な上昇となりました。

日経平均は昨晩の米国市場の大幅上昇を受け3万3千円台を回復する水準まで大きく上昇して始まり、その後も14時半手前までじりじり上げ幅を拡大していきました。

(今日の安値は9:00の33,096円(401円高)、高値は14:29の33,556円(860円高)、値幅は459円)

  • 昨晩の米国市場でNASDAQ、SOX指数が大幅反発 → 半導体などハイテク株にプラス
  • 米国市場の引け後に下院でつなぎ予算案が可決 → 全体にプラス
  • 日米ともに長期金利が低下 → 不動産などにプラス、保険、銀行などにマイナス
  • ドル円が明け方に一時150円台前半まで円高に進む場面があった → 輸入関連などにプラス
  • 今日発表された中国の経済指標(下に記載)が良かった → 中国関連にプラス
  • 日本の3QのGDP(下に記載)はマイナス成長だった → 無反応

日経平均は今年最大の上げ幅だったとのことです。

今朝はMSCIの定期見直しの内容が発表され、今月末に10銘柄が除外されることになったのぉ。

日経平均 33,519.70 +823.77 (+2.52%)
TOPIX 2,373.22 +27.93 (+1.19%)
JPX日経400 21,420.69 +305.82 (+1.45%)
グロース250 691.74 +19.37 (+2.88%)
日経平均、終値823円高の3万3519円 上げ幅今年最大 - 日本経済新聞
15日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に3日続伸し、前日比823円77銭(2.52%)高の3万3519円70銭と、9月15日以来2カ月ぶりの高値で終えた。前日...
アメリカ「つなぎ予算案」、下院が可決 政府閉鎖は回避へ - 日本経済新聞
【ワシントン=高見浩輔】米連邦議会下院は14日、予算執行を現行水準のまま2024年1〜2月まで続ける「つなぎ予算案」を可決した。上院でもすでに与野党のトップが法...
MSCI銘柄入れ替え、除外はサイバーエージェントなど10銘柄 新規採用ゼロ
モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)は14日、スタンダードインデックス銘柄の定期見直しを発表した。日本の銘柄では、新規採用はゼロ、除...

経済指標

3Q GDP

今日の取引時間開始前には7~9月期のGDPの発表があり、年率換算で2.1%減と市場予想(0.5%減)を下回りました。

GDP、7〜9月年率2.1%減 3四半期ぶりマイナス成長 - 日本経済新聞
内閣府が15日発表した7〜9月期の国内総生産(GDP)速報値は物価変動の影響を除いた実質の季節調整値が前期比0.5%減、年率換算で2.1%減だった。マイナス成長...

10月 訪日外国人客数

今日の夕方には10月の訪日外国人客数の発表があり251万6500人となりました。

訪日外国人客、10月はコロナ禍前を初めて上回る…中国は64・9%減
【読売新聞】 日本政府観光局が15日発表した10月の訪日外国人客数(推計値)は、2019年10月に比べて0・8%増の251万6500人となった。コロナ禍後に訪日...

個別材料

ツルハHD 非上場化を検討との報道で株価大幅高

ドラッグストアのツルハホールディングス<3391>が買収受け入れでの非上場化を検討しているとの報道が今日の午前の取引時間中にありました。

複数のプライベートエクイティーファンドが興味を示しているとのことです。

この報道が伝わるとツルハHDの株価は急伸し、年初来高値をつけました。

ツルハHD<3391> 12,770 +2,095 (+19.63%)
ツルハが非上場化検討でファンド勢応札も、6000億円規模-関係者
ドラッグストアチェーン大手、ツルハホールディングス(HD)が買収受け入れによる非上場化を検討していることが15日までに分かった。すでに財務アドバイザーを選定して...

ベネフィット・ワン エムスリーからTOBされることになり株価ストップ高

医療関係者向け情報サイトのエムスリー<2413>は、福利厚生代行のベネフィット・ワン<2412>に対してTOBを実施し連結子会社化すると11月14日に発表しました。

ベネフィット・ワンの株式を半数超保有するパソナグループ<2168>はこれに全株応募することで合意しているとのことです。

TOB価格は1,600円、期間は今日~12月13日としています。

これを受けベネフィット・ワンとパソナグループはストップ高、エムスリーも大幅高となりました。

ベネフィット・ワン<2412> 1,443 +300 (+26.25%)
パソナグループ<2168> 1,742 +300 (+20.80%)
エムスリー<2413> 2,589 +135.5 (+5.52%)
エムスリー、ベネフィット・ワンにTOB 総額約1396億円
医療情報専門サイト運営のエムスリーは14日、福利厚生業務を代行するベネフィット・ワンに株式公開買い付け(TOB)を実施し、連結子会社化すると発表した。買い付け価...

出光興産 自社株買いなど多くの材料を発表し株価大幅高

石油元売りの出光興産<5019>は、11月14日に2023年4~9月期の連結決算を発表しました。

純利益は前年同期比41.3%減となりました。

中間配当は従来予想の60円から80円へと20円増額しています。

併せて通期の業績予想の上方修正を発表。

純利益は従来予想では前期比60.6%減としていましたが、今回29.0%減へと改めました。

期末配当予想も従来の60円から16円(株式分割があるので80円相当)へと実質増額しています。

また、以下のような株主還元なども発表しました。

  • 7500万株(5.3%)・350億円を上限とする自社株買い(11月15日~2024年8月14日)
  • 上記で取得した株式の消却(2025年3月31日予定)
  • 12月31日を基準日とする1対5の株式分割
  • 抽選型優待制度の新設

これを受け今日の出光興産の株価は大幅高となり、年初来高値をつけました。

出光興産<5019> 4,101 +634 (+18.29%)
出光興産の23年4〜9月期、純利益41.3%減 通期予想を上方修正 - 日本経済新聞
出光興産が14日発表した2023年4〜9月期の連結決算で、純利益は前年同期比41.3%減の1649億4600万円となった。2024年3月期通期の純利益予想は引き...
出光興産、発行済み株の5.3%・350億円上限に自社株買いを決議
出光興産は14日、7500万株(発行済み株式の5.3%)・350億円を上限とする自社株買いを決議したと発表した。期間は11月15日から2024年8月14日。取得...
出光、12月31日の株主に1対5の株式分割を実施
出光興産は14日、12月31日を基準日として、1対5の株式分割を実施すると発表した。同社はまた、2023―25年度を対象とする中期経営計画の財務目標を見直し、2...
出光興産、株主優待を新設! 500株の保有でテレビ番組「題名のない音楽会」の公開収録への招待、「キッザニア」の入場券が抽選で当たる“抽選型株主優待”を新設!
出光興産(5019)が抽選型の株主優待制度を新設することを、2023年11月14日の15時に発表した。出光興産の株主優待は、毎年「3月末と9月末」時点の株主が対...

中国

経済指標

10月 小売売上高、鉱工業生産

小売売上高は前年同月比7.6%増となり、市場予想(7.0%増)を上回りました。

鉱工業生産は前年同月比4.6%増となり、市場予想(4.4%増)を上回りました。

中国10月鉱工業生産、4月以来の高い伸び 小売売上高も予想超え
中国国家統計局が15日発表した10月の鉱工業生産は前年同月比4.6%増加し、9月の4.5%増から加速した。小売売上高の伸びも予想を上回った。

明日に向けての注目点

米国

今晩米国では米中首脳会談があります。

米中首脳会談始まる、1年ぶり-関係修復が最大の焦点
バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は15日、約1年ぶりとなる対面での会談に臨み、経済的競争や軍事・外交面の不協和音によって緊張が高まった両国関係の修復に努め...

また、以下のような指標の発表があります。

  • 10月 小売売上高 ← 要チェック
  • 10月 卸売物価指数(PPI) ← 要チェック
  • 11月 ニューヨーク連銀製造業景気指数

以下のような決算発表もあります。

朝方
  • ターゲット<TGT>
夕方
  • シスコシステムズ<CSCO> ← NYダウ構成銘柄

国内

明日の取引時間開始前には以下のような指標の発表があります。

  • 9月 機械受注
  • 10月 貿易統計(通関ベース)
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