【10月31日の市況】日経平均反発、日本電気硝子 自社株買いを実施すると発表し株価大幅高など

株式
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こんにちは、進化型タヌキです。

今日の市況についての投稿です。

昨晩の米国市場

概要

昨晩の米国市場は以下のような材料で3指数とも大幅な上昇となりました。

  • 先週までにかなり下げた反動での買い
  • 翌日からのFOMCに備えて売りポジションを解消する動き

ただ、半導体についてはオン・セミコンダクター<ON>の今後の見通しが市場予想を下回ったことで下落しました。

NYダウ 32,928.96 +511.37 (+1.58%)
NASDAQ 12,789.48 +146.47 (+1.16%)
S&P500 4,166.82 +49.45 (+1.20%)
SOX指数 3,185.18 -41.91 (-1.30%)
オン・セミコンダクター<ON> 65.34 -18.18 (-21.77%)
NYダウ511ドル高 IT株に買い、「売られすぎ」反動も - 日本経済新聞
【NQNニューヨーク=戸部実華】30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前週末比511ドル37セント(1.57%)高の3万2928ドル9...
オン・セミが決算受け大幅安 4四半期のガイダンスを嫌気=米国株個別 - 2023年10月30日23:46|為替ニュース|みんかぶ FX/為替
オン・セミが決算受け大幅安 4四半期のガイダンスを嫌気=米国株個別 (NY時間10:36) オン・セミ<ON> 67.89(-15.63 -18.71%)  半...

決算発表(朝方)

マクドナルド<MCD>

マクドナルド<MCD> 260.15 +4.39 (+1.72%)
米マクドナルド、7-9月は売上高と利益が予想上回る-値上げ奏功
米マクドナルドの7-9月(第3四半期)決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。値上げやマーケティング戦略が奏功した。

今日の日本市場

概要

今日の日本市場は主要な4指数すべてが反発しました。

昨晩のYCC再修正報道で今朝の段階でドル円が149円台前半まで円高に進んでいたことなどから、日経平均は午前中はマイナス圏で推移する場面が多かったですが、昼の時間帯に日銀金融政策決定会合の結果が伝わると、午後はプラスへと浮上し3万1千円に迫る場面もありました。

(今日の安値は9:14の30,552円(144円安)、高値は13:10の30,973円(276円高)、値幅は421円)

日銀金融政策決定会合の結果

  • YCCの再修正を決定(長期金利の上限めどを1%として一定の超過を容認)
  • その他の緩和策は現状維持
  • 物価見通しは2024年、2025年とも2.8%へと引き上げ

その他のポイント

  • 日銀金融政策決定会合の結果を受け → 保険、銀行などにプラス
  • 東洋水産<2875>の好決算(下に記載)などを受け → 食品などにプラス
  • 商船三井<9104>の決算(下に記載)を受け出尽くし感? → 海運にマイナス
  • 昨晩の米国市場でSOX指数が大幅反落 → 半導体などにマイナス

午後のドル円は150円台前半まで円安に戻ってしまいました。

日経平均 30,858.85 +161.89 (+0.53%)
TOPIX 2,253.72 +22.48 (+1.01%)
JPX日経400 20,186.13 +149.59 (+0.75%)
マザーズ指数 648.36 +7.42 (+1.16%)
日経平均反発、終値は161円高の3万0858円 - 日本経済新聞
31日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比161円89銭(0.53%)高の3万0858円85銭で終えた。朝方は売りが先行したものの、日銀が金融政策決定会...
日銀、金利操作の再修正を決定 長期金利1%超え容認 - 日本経済新聞
日銀は31日に開いた金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の再修正を決めた。10年物国債の指し値オペ(公開市場操作)の運用を見直...

経済指標

9月 失業率、有効求人倍率

完全失業率は前月比0.1ポイント低下の2.6%となりました。

有効求人倍率は前月比横ばいの1.29倍となりました。

9月求人倍率、横ばいの1.29倍 失業率は2.6%に改善 - 日本経済新聞
厚生労働省が31日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は1.29倍で前月から横ばいだった。新型コロナウイルスで落ち込んだ需要が回復している宿泊や飲食・サービ...

9月 鉱工業生産

9月の鉱工業生産指数は前月比0.2%上昇の103.3となりました。

鉱工業生産9月は0.2%上昇で3カ月ぶり増、予測は大幅に下回る
経済産業省が31日に発表した9月の鉱工業生産指数(速報)は前月比0.2%上昇し、3カ月ぶりのプラスとなった。自動車などの増産で小幅プラスは確保したが、金利上昇の...

9月 小売販売額

9月の小売業販売額は前年同月比5.8%増となりました。

小売業販売額9月は前年比5.8%増、食品・ガソリン値上げ続く
経済産業省が31日に発表した9月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比5.8%増となった。ロイターの事前予測調査では5.9%増と予想され...

個別材料

日本電気硝子 自社株買いを実施すると発表し株価大幅高

液晶パネルのガラスや自動車用ガラス繊維の日本電気硝子<5214>は、10月30日に2023年1~9月期の連結決算を発表しました。

純利益は162億3100万円の赤字となりました。(前年同期は291億円の黒字)

通期の業績予想は据え置きとのことです。

また、800万株(8.6%)・200億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しました。

取得期間は11月1日~2024年2月29日としています。

これを受け今日の日本電気硝子の株価は大幅高となり、年初来高値をつけました。

日本電気硝子<5214> 3,007 +278 (+10.19%)
日本電気硝子162億円赤字 1〜9月最終、薄型パネル向け苦戦で - 日本経済新聞
日本電気硝子が30日発表した2023年1〜9月期の連結決算は、最終損益が162億円の赤字(前年同期は291億円の黒字)だった。薄型パネルや医薬用のガラス販売が苦...

東洋水産 通期の業績予想の上方修正を発表し株価大幅高

即席麺などの東洋水産<2875>は、今日の昼の時間帯に2023年4~9月期の連結決算を発表しました。

純利益は前年同期比64.6%増となりました。

中間配当は従来予想の40円から60円へと20円増額しています。

併せて通期の業績予想の上方修正を発表。

純利益は従来予想では前期比25.3.%増としていましたが、今回29.8%増へと改めました。

これが伝わると午後の東洋水産の株価は急伸し、年初来高値をつけました。

東洋水産<2875> 6,960 +532 (+8.28%)
東洋水の23年4〜9月期、純利益64.6%増 通期予想を上方修正 - 日本経済新聞
東洋水産が31日発表した2023年4〜9月期の連結決算で、純利益は前年同期比64.6%増の251億3200万円となった。2024年3月期通期の純利益予想は引き上...

商船三井 決算発表で材料出尽くしとなったのか株価大幅安

海運の商船三井<9104>は、今日の昼の時間帯に2023年4~9月期の連結決算を発表しました。

純利益は前年同期比74.9%減となりました。

中間配当は従来予想どおりの110円とのことです。

併せて通期の業績予想を以下のように修正しました。

  • 売上高は前期比5.1%減から1.4%減へと上方修正
  • 営業利益は前期比8.0%減から17.2%減へと下方修正
  • 純利益は前期比73.0%減から72.4%減へと上方修正

これが伝わると午後の商船三井の株価は急落しました。

また、同業の日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>もつられて急落しました。

商船三井<9104> 3,883 -239 (-5.80%)
日本郵船<9101> 3,677 -143 (-3.74%)
川崎汽船<9107> 5,143 -191 (-3.58%)
商船三井の23年4〜9月期、純利益74.9%減 通期予想を上方修正 - 日本経済新聞
商船三井が31日発表した2023年4〜9月期の連結決算で、純利益は前年同期比74.9%減の1507億9200万円となった。2024年3月期通期の純利益予想は引き...

決算発表

今日の取引時間終了後に発表された決算についていくつかご紹介します。

アドバンテスト

半導体検査装置のアドバンテスト<6857>は、10月31日に2023年4~9月期の連結決算を発表しました。

純利益は前年同期比63.6%減となりました。

中間配当は従来予想どおりの65円とのことです。

併せて通期の業績予想の下方修正を発表。

純利益は従来予想では前期比40.2%減としていましたが、今回54.0%減へと改めました。

現時点のPTS取引の株価は大幅安となっています。

アドテストの23年4〜9月期、純利益63.6%減 通期予想を下方修正 - 日本経済新聞
アドバンテストが31日発表した2023年4〜9月期の連結決算(国際会計基準)で、純利益は前年同期比63.6%減の259億3800万円となった。2024年3月期通...

中国

経済指標

10月 製造業PMI、非製造業PMI

製造業PMIは前月比0.7ポイント低下の49.5となり、市場予想(50.2)を下回りました。

非製造業PMIは前月比1.1ポイント低下の50.6となり、市場予想(52.0)を下回りました。

中国の製造業活動、10月は予想外の縮小-大型連休が生産に影響
中国の製造業活動は10月に縮小に転じる一方、非製造業の拡大ペースが予想外に鈍化した。中国経済は脆弱(ぜいじゃく)なままで、支援策が必要であることを示唆している。

明日に向けての注目点

米国

今晩米国では以下のような指標の発表があります。

  • 10月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)

また、以下のような決算発表があります。

朝方
  • キャタピラー<CAT> ← NYダウ構成銘柄
  • ファイザー<PFE>
夕方
  • アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD> ← 半導体関連
  • アムジェン<AMGN> ← NYダウ構成銘柄

国内

明日の取引時間中には以下のような指標の発表があります。

  • 10月 新車販売台数

また、以下のような決算発表があります。

取引時間中(昼の時間帯含む)
  • 小野薬品工業<4528>
  • トヨタ自動車<7203> ← 要チェック
  • 三菱ケミカルG<4188>
取引時間終了後
  • 住友化学<4005>
  • 協和キリン<4151>
  • アステラス製薬<4503>
  • サイバーエージェント<4751>
  • 日本製鉄<5401>
  • TDK<6762>
  • ローム<6963>
  • 京セラ<6971>
  • ヤマハ<7951>
  • オリックス<8591>
  • ヤマトHD<9064>

中国

明日中国では以下のような指標の発表があります。

  • 10月 製造業PMI(財新)
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