こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
先週末の米国市場
概要
先週末の米国市場は3指数まちまちの動きとなりました。
この日発表された7月の卸売物価指数(PPI)(下に記載)が市場予想を上回ったことで長期金利が上昇し高PERなハイテク株などが売られ、資金の退避先としてディフェンシブ株や石油株などが買われました。
NYダウ | 35,281.40 | +105.25 (+0.30%) |
NASDAQ | 13,644.84 | -93.14 (-0.68%) |
S&P500 | 4,464.05 | -4.78 (-0.10%) |
SOX指数 | 3,514.55 | -82.47 (-2.29%) |
経済指標
7月 卸売物価指数(PPI)
総合PPIは前年同月比0.8%の上昇となり、市場予想(0.7%上昇)を上回りました。
変動の大きい食品とエネルギーを除くコアPPIは前年同月比2.4%の上昇となり、市場予想(2.3%上昇)を上回りました。
8月 ミシガン大学消費者態度指数
8月のミシガン大学消費者態度指数は前月比0.4ポイント低下の71.2となり、市場予想(71.7)を下回りました。
1年先のインフレ期待は前月比0.1ポイント低下の3.3%となりました。
5年先のインフレ期待は前月比0.1ポイント低下の2.9%となりました。
今日の日本市場
概要
今日の日本市場は主要な4指数すべてが下落しました。
日経平均は今朝は小幅マイナスでスタートし、午前9時半にかけてドル円の145円突破チャレンジに追随する形で一旦はプラスになったものの残念ながら押し戻され、今度は下を試しに行く展開となり一時400円を超える下げ幅となる場面がありました。
(今日の高値は9:32の32,613円(140円高)、安値は14:32の32,031円(442円安)、値幅は582円)
- 日本の10年債利回りが再び上昇し始めた → 指数押し下げ
- 中国の景気懸念 → 指数押し下げ
- 他の東アジア市場が軟調だった → 指数押し下げ
- 先週末の米国市場でSOX指数が大幅続落 → 半導体にマイナス
- ドル円が一時145円まで円安に進む場面があった → 朝方は自動車などにプラスもその後失速
- WTI原油先物が82ドル台まで低下してきた → 鉱業などにマイナス
円安の流れに乗っての株高はここらが限界ということでしょうか?
日経平均 | 32,059.91 | -413.74 (-1.27%) |
TOPIX | 2,280.89 | -22.62 (-0.98%) |
JPX日経400 | 20,613.25 | -215.04 (-1.03%) |
マザーズ指数 | 748.61 | -10.90 (-1.44%) |
個別材料
大建工業 伊藤忠からTOBされることになり株価ストップ高
総合商社の伊藤忠商事<8001>は、住宅資材の大建工業<7905>に対してTOBを実施し完全子会社化を目指すと8月10日に発表しました。
TOB価格は3000円で、期間は8月14日~10月10日しています。
これを受け今日の大建工業の株価はストップ高となり、年初来高値をつけました。
大建工業<7905> | 2,830 | +500 (+21.46%) |
伊藤忠<8001> | 5,648 | -103 (-1.79%) |
ゲオHD 第1四半期の純利益が59.1%増となり株価ストップ高
レンタルやリユースのゲオホールディングス<2681>は、8月10日に2023年4~6月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比59.1%増となりました。
通期の業績予想は据え置きとのことです。
これを受け今日のゲオHDの株価はストップ高となり、年初来高値をつけました。
ゲオHD<2681> | 2,249 | +400 (+21.63%) |
ゼンショーHD MSCIに新規採用されることになり株価大幅高
今朝MSCIの定期見直しの内容が発表され、ゼンショーホールディングス<7550>が新規採用、日清製粉グループ本社<2002>と日本新薬<4516>が除外となりました。
実際に指数に反映されるのは8月31日の終値とのことです。
これを受け今日のゼンショーHDの株価は大幅高となりました。
ゼンショーHD<7550> | 7,287 | +683 (+10.34%) |
日清粉G<2002> | 1,780.5 | -52.5 (-2.86%) |
日本新薬<4516> | 5,954 | -15 (-0.25%) |
明日に向けての注目点
国内
明日の取引時間開始前には以下のような指標の発表があります。
- 2Q GDP
中国
明日中国では以下のような指標の発表があります。
- 7月 小売売上高
- 7月 鉱工業生産