こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
先週末の米国市場
概要
先週末の米国市場は3指数とも大幅続伸となりました。
債務上限を停止する法案が上院でも可決されたほか、5月の雇用統計(下に記載)で非農業部門の雇用者数が市場予想を上回り景気後退懸念が緩和、さらに失業率上昇・平均賃金の伸び鈍化でインフレ懸念も後退したことで、景気敏感株を中心に幅広い銘柄に買いが入りました。
NYダウ | 33,762.76 | +701.19 (+2.12%) |
NASDAQ | 13,240.76 | +139.78 (+1.07%) |
S&P500 | 4,282.37 | +61.35 (+1.45%) |
SOX指数 | 3,501.40 | -5.33 (-0.15%) |
週末にはバイデン大統領が署名して財政責任法が成立しました。
経済指標
5月 雇用統計
5月の雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比33万9000人増となり、市場予想(19万5000人増)を大きく上回りました。
失業率は前月比0.3ポイント上昇の3.7%となり、市場予想(3.5%)を上回る(悪い)結果となりました。
平均時給は前月比0.3%増となり、市場予想(0.3%増)と一致しました。
今日の日本市場
概要
今日の日本市場は主要な4指数すべてが大幅高となりました。
日経平均は先週末の米国市場の大幅高を受け高く始まり、午前10時台後半に3万2千円台を回復。さらにその後もじりじりと上げ幅を拡大して高値引けとなりバブル崩壊後の高値を更新しました。
(今日の安値は9:02の31,798円(274円高)、高値は15:00の32,217円(693円高)、値幅は418円)
TOPIXも2,200ポイント台を回復して高値引けとなりバブル崩壊後の高値を更新しました。
- ドル円が140円水準まで円安に進んできた → 自動車など輸出関連にプラス
- WTI原油先物が73ドル台まで上昇してきた → 鉱業、石油にプラス、電気・ガスにマイナス
日経平均は3営業日続伸でトータル1,329円上昇しました。
日経平均 | 32,217.43 | +693.21 (+2.20%) |
TOPIX | 2,219.79 | +37.09 (+1.70%) |
JPX日経400 | 20,182.31 | +365.69 (+1.85%) |
マザーズ指数 | 777.48 | +19.63 (+2.59%) |
個別材料
中国が新たに不動産市場支援を検討しているとの報道で建機株が大幅高
中国が新たに不動産市場支援を検討しているとの報道が6月2日にありました。
これを受け先週末の米国市場では建機のキャタピラー<CAT>の株価が大幅高となり、今日の日本市場でも国内の建機株が大幅高となりました。
キャタピラー<CAT> | 226.63 | +17.56 (+8.40%) |
日立建機<6305> | 3,749 | +244 (+6.96%) |
コマツ<6301> | 3,519 | +172 (+5.14%) |
竹内製作所<6432> | 3,985 | +175 (+4.59%) |
水素供給網に15兆円投資との報道で関連株が大幅高
政府が水素の供給を増やすため15年間で官民合わせて15兆円を投資するとの報道が6月3日にありました。
これを受け今日は水素関連銘柄の株価が大幅高となりました。
川崎重工業<7012> | 3,235 | +195 (+6.41%) |
岩谷産業<8088> | 7,051 | +361 (+5.40%) |
アインHD 今期純利益10.7%減の業績予想を発表し株価大幅安
調剤薬局のアインホールディングス<9627>は、6月2日に2023年4月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比30.2%増となりました。
期末一括配当は従来予想どおりの60円とのことです。(前期比5円の増配)
併せて2024年4月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比10.7%減になりそうだとのことです。
配当予想は年間で60円としています。(前期と同額)
これを受け今日のアインHDの株価は大幅安となり、年初来安値をつけました。
アインHD<9627> | 5,086 | -754 (-12.91%) |
中国
経済指標
5月 非製造業PMI(財新)
5月の非製造業PMI(財新)は前月比0.7ポイント上昇の57.1となりました。
明日に向けての注目点
米国
今晩米国では以下のような指標の発表があります。
- 5月 ISM非製造業景況指数
国内
明日の取引時間開始前には以下のような指標の発表があります。
- 4月 全世帯家計調査
- 4月 毎月勤労統計