こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
昨晩の米国市場
概要
昨晩の米国市場は以下のような材料で3指数とも反落となりました。
- ホーム・デポ<HD>が通期の見通しを下方修正 → 消費関連株にマイナス
- 4月の小売売上高は市場予想を下回ったがプラスで金融引き締めが続きそう → 景気敏感株にマイナス
- AIなどへの期待 → ハイテク株は底堅い
- 債務上限問題の協議待ち → 動きづらい
NYダウ | 33,012.14 | -336.46 (-1.01%) |
NASDAQ | 12,343.05 | -22.15 (-0.18%) |
S&P500 | 4,109.90 | -26.38 (-0.63%) |
SOX指数 | 3,048.71 | -3.94 (-0.13%) |
経済指標
4月 小売売上高
4月の小売売上高は前月比0.4%増となり、市場予想(0.8%増)を下回りました。
4月 鉱工業生産
4月の鉱工業生産は前月比0.5%の上昇となり、市場予想(横ばい)を上回りました。
決算発表(朝方)
ホームデポ<HD>
ホームデポ<HD> | 282.33 | -6.21 (-2.15%) |
今日の日本市場
概要
今日の日本市場は主要な4指数すべてが上昇しました。
日経平均は昨晩円安が進んだこともあってプラスでスタートし程なく3万円台を回復(2021年9月以来)。午後は一段高となった後もみ合いとなり、今日も年初来高値を更新しました。
(今日の安値は9:00の29,912円(69円高)、高値は14:26の30,115円(272円高)、値幅は202円)
TOPIXは今日もバブル崩壊後の高値を更新しました。
- ドル円が136円台後半まで円安に進んできた → 指数押し上げ
- 米10年債利回りが3.5%台前半まで上昇してきた → 保険、銀行などにプラス
- 岸田首相が米台韓の半導体メーカー幹部と面会へ → 半導体関連にプラス
- 今日の夕方発表予定の4月の訪日外国人客数に期待 → 空運、陸運などインバウンド関連にプラス
日経平均は5営業日続伸となり、トータルで971円の上昇となりました。
終値でも3万円をキープしたいという執念のようなものを感じたのぉ。
日経平均 | 30,093.59 | +250.60 (+0.84%) |
TOPIX | 2,133.61 | +6.43 (+0.30%) |
JPX日経400 | 19,246.92 | +57.39 (+0.30%) |
マザーズ指数 | 747.28 | +0.82 (+0.11%) |
経済指標
1Q GDP
今日の取引時間開始前には1~3月期のGDPの発表があり、年率換算で1.6%増と市場予想(0.7%増)を上回りました。
4月 訪日外国人客数
今日の夕方には4月の訪日外国人客数の発表がありました。
個別材料
クオールHD 第一三共エスファの全株式を取得することになり株価大幅高
調剤薬局のクオールホールディングス<3034>は、第一三共<4568>の連結子会社でジェネリック医薬品製造の第一三共エスファの全株式を取得して子会社化すると5月16日に発表しました。
まずは2024年4月までに51%取得、将来的に100%取得する予定とのことです。
これにより2024年3月期の通期の業績予想を上方修正。
純利益は従来予想では前期比2.8%減としていましたが、今回9.6%増へと改めました。
これを受け今日のクオールHDの株価は大幅高となり、年初来高値をつけました。
クオールHD<3034> | 1,450 | +277 (+23.61%) |
安川電機 新中計が物足りなかったのか株価大幅安
サーボモーターや産業用ロボットなどの安川電機<6506>は、5月16日に2024年2月期から3年間の中期経営計画を発表しました。
- 2026年2月期の売上収益目標6500億円(2023年3月期比で17%増)
- 2026年2月期の営業利益目標1000億円(2023年3月期比で46%増)
- ROE15%以上、ROIC15%以上、配当性向30%+α
これが物足りなかったのか、今日の安川電機の株価は大幅安となりました。
安川電機<6506> | 5,490 | -240 (-4.19%) |
明日に向けての注目点
米国
今晩米国では以下のような指標の発表があります。
- 4月 住宅着工件数
また、以下のような決算発表があります。
- ターゲット<TGT>
- シスコシステムズ<CSCO>
国内
明日の取引時間開始前には以下のような指標の発表があります。
- 4月 貿易統計(通関ベース)