こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
昨晩の米国市場
概要
昨晩の米国市場は3指数とも上昇しました。
この日発表された2月の消費者物価指数(CPI)(下に記載)がほぼ市場予想どおりだったことによる安心感が広がり、ここ数日大きく下げた金融株などを中心に買い直しが進みました。
NYダウ | 32,155.40 | +336.26 (+1.06%) |
NASDAQ | 11,428.14 | +239.30 (+2.14%) |
S&P500 | 3,919.29 | +63.53 (+1.65%) |
SOX指数 | 3,010.15 | +88.44 (+3.03%) |

経済指標
2月 消費者物価指数(CPI)
総合CPIは前年同月比6.0%の上昇となり、市場予想(6.0%上昇)と一致しました。
変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前年同月比5.5%の上昇となり、市場予想(5.5%上昇)と一致しました。

今日の日本市場
概要
今日の日本市場は主要な4指数すべてが反発しました。
日経平均は昨晩の米国市場の大幅反発を受け高く始まりましたが、すぐに上げ幅を縮小しその後何度かマイナスに転じる場面もありましたが、大引けでは辛うじてプラスに戻ってきました。
(今日の高値は9:05の27,424円(202円高)、安値は14:45の27,105円(116円安)、値幅は318円)
- 前日大きく下げた業種の買い直し → 銀行、保険などにプラス
- 昨晩の米国市場でNASDAQ、SOX指数が大幅上昇 → 半導体などにプラス
- ドル円が134円台半ばまで円安に進んできた → 指数を下支え
- WTI原油先物が72ドル台まで下落してきた → 鉱業などにマイナス

日経平均の戻りが鈍いですね。
日経平均 | 27,229.48 | +7.44 (+0.03%) |
TOPIX | 1,960.12 | +12.58 (+0.65%) |
JPX日経400 | 17,658.39 | +102.84 (+0.59%) |
マザーズ指数 | 742.40 | +4.05 (+0.55%) |

個別材料
ヤーマン 通期の業績予想の下方修正を発表し株価ストップ安
美顔器などのヤーマン<6630>は、3月14日に2022年5月~2023年1月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比16.2%減となりました。
併せて通期の業績予想の下方修正を発表。
純利益は従来予想では前期比19.1%増としていましたが、今回28.4%減へと改めました。
また、期末配当予想を従来の4.25円から8.75円(普通配当4.25円+設立45周年記念配当4.5円)へと4.5円増額しています。
これを受け今日のヤーマンの株価はストップ安となりました。
ヤーマン<6630> | 1,067 | -300 (-21.95%) |

三井ハイテック 中期計画の目標引き上げなどを発表し株価ストップ高
ICリードフレームやモーターコアなどの三井ハイテック<6966>は、3月14日に2023年1月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比49.3%増となりました。
期末配当は従来予想どおりの44円とのことです。(年間では前期比1円の増配)
併せて2024年1月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比5.6%減になりそうだとのことです。
配当予想は年間で72円としています。(前期比7円の増配)
また、中期経営計画の財務目標の修正も発表し、2025年1月期の営業利益を従来目標の300億円から330億円へと増やしています。
これが好感されたようで今日の三井ハイテックの株価はストップ高となりました。
三井ハイテック<6966> | 7,890 | +1,000 (+14.51%) |

アルトナー 今期純利益2.8%増の業績予想を発表し株価大幅高
技術者派遣などのアルトナー<2163>は、3月14日に2023年1月期の単独決算を発表しました。
純利益は前期比22.8%増となりました。
期末配当は従来予想の19円から40円(普通配当23円+上場15周年記念配当17円)へと21円増額しています。(年間では前期比25.5円の増配)
併せて2024年1月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比2.8%増になりそうだとのことです。
配当予想は年間で64円としています。(前期に4円の増配)
これを受け今日のアルトナーの株価は一時ストップ高となるなど大幅高となり、昨年来高値をつけました。
アルトナー<2163> | 1,260 | +220 (+21.15%) |

決算発表
今日の取引時間終了後に発表された決算についていくつかご紹介します。
ANYCOLOR
VTuberグループ「にじさんじ」を運営しているANYCOLOR<5032>は、3月15日に2022年5月~2023年1月期の単独決算を発表しました。
純利益は前年同期比2.5倍となりました。
併せて通期の業績予想の上方修正を発表。
純利益は従来予想では前期比89.8%増としていましたが、今回2.3倍へと改めました。
また、プライム市場への市場変更申請を行ったことも発表しました。

現時点のPTS取引の株価は大幅高となっています。


中国
経済指標
1~2月 小売売上高、鉱工業生産
今日の午前中には1~2月期の小売売上高、鉱工業生産の発表がありました。
小売売上高は前年同期比3.5%増となり、市場予想(3.5%増)と一致しました。
鉱工業生産は前年同期比2.4%増となり、市場予想(2.6%増)を下回りました。
明日に向けての注目点
米国
今晩米国では以下のような指標の発表があります。
- 2月 小売売上高 ← 要チェック
- 2月 卸売物価指数(PPI) ← 要チェック
- 3月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
国内
2月 訪日外国人客数
明日の取引時間開始前には以下のような指標の発表があります。
- 1月 機械受注
- 2月 貿易統計(通関ベース)