【1月19日の市況】日経平均大幅反落、ベース 通期の業績予想の上方修正と配当の増額を発表し株価大幅高など

株式
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こんにちは、進化型タヌキです。

今日の市況についての投稿です。

昨晩の米国市場

概要

昨晩の米国市場は3指数すべてが大幅下落となりました。

この日発表された12月の卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回ったことが好感され朝方は買われて始まりましたが、12月の小売売上高や鉱工業生産も市場予想を下回ったことで今度は景気減速懸念から売りが優勢となりました。

NYダウ 33,296.96 -613.89 (-1.81%)
NASDAQ 10,957.01 -138.10 (-1.24%)
S&P500 3,928.86 -62.11 (-1.56%)
SOX指数 2,789.47 -18.01 (-0.64%)
NYダウ続落、613ドル安 低調な米経済指標を嫌気 - 日本経済新聞
【NQNニューヨーク=横内理恵】18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比613ドル89セント(1.8%)安の3万3296ドル96セントで終えた。...

経済指標

12月 卸売物価指数(PPI)

総合PPIは前年同月比6.2%の上昇となり、市場予想(6.8%上昇)を下回りました。

変動の大きい食品とエネルギーを除くコアPPIは前年同月比5.5%の上昇となり、市場予想(5.6%上昇)を下回りました。

米生産者物価指数、12月はパンデミックが始まって以来最大の低下
昨年12月の米生産者物価指数(PPI)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まって以来の大幅低下となった。ここ数カ月インフレ圧力の緩和が続いて...

12月 小売売上高

12月の小売売上高は前月比1.1%減となり、市場予想(0.9%減)を下回りました。

米小売売上高、12月は前月比1.1%減少-市場予想0.9%減
昨年12月の米小売売上高は市場予想以上に落ち込み、1年ぶりの大幅減となった。高インフレと急ピッチの利上げを受け、米経済成長を維持してきた消費の堅調さが若干失われ...

12月 鉱工業生産

12月の鉱工業生産は前月比0.7%の低下となり、市場予想(0.1%低下)を下回りました。

米鉱工業生産指数、12月は前月比0.7%低下-市場予想下回る
米製造業の生産が昨年12月に2021年2月以来の大幅減少となった。内外で需要の伸びが減速する中で、製造業の活動がさらに軟化したことが示唆された。

米地区連銀経済報告(ベージュブック)

米経済「成長の見込み薄」 地区連銀報告、採用難は続く - 日本経済新聞
【ワシントン=赤木俊介】米連邦準備理事会(FRB)は18日発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、2022年11月末以降の米経済の成長を「横ばいだった」と...

今日の日本市場

概要

今日の日本市場は主要な4指数の中ではマザーズ指数だけが続伸、その他の指数は大幅反落となりました。

日経平均は昨晩の米国市場が大幅下落したことや、ドル円が円高に戻ってしまったことを受け大きく下げて始まり、午後には一時400円を超える下げ幅となる場面がありました。

(今日の高値は9:18の26,592円(198円安)、安値は13:19の26,368円(422円安)、値幅は223円)

  • ドル円が一時127円台後半まで円高に進んできた → 自動車など輸出関連にマイナス
  • 米10年債利回りが3.3%台まで低下してきた → 保険、銀行などにマイナス
  • 12月の訪日外国人客数が100万人を超えてきた → インバウンド関連にプラス
  • WTI原油先物が78ドル台まで下落してきた → 鉱業などにマイナス
  • 少子化対策の政府会議が初会合を開いた → 子育て関連にプラス

日経平均はまた25日移動平均線(26,554円)を割り込んでしまいました。

日経平均 26,405.23 -385.89 (-1.44%)
TOPIX 1,915.62 -19.31 (-1.00%)
JPX日経400 17,289.03 -193.43 (-1.11%)
マザーズ指数 744.65 +5.02 (+0.68%)
日経平均反落、終値385円安の2万6405円 - 日本経済新聞
19日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反落し、前日比385円89銭(1.44%)安の2万6405円23銭で終えた。前日の米株安を受け東京市場でもリスクを...
昨年の訪日外国人客、3年ぶり増加の383万1900人…ピーク比では1割にとどまる
【読売新聞】 日本政府観光局が18日発表した2022年の訪日外国人客数(推計値)は、383万1900人だった。水際対策の大幅緩和を受け、過去最少を記録した21年...
少子化歯止めへ政府新会議が始動 「社会の存立を左右」 - 日本経済新聞
政府は19日午前、少子化に歯止めをかけるために新設した関係府省会議の初会合を開いた。岸田文雄首相は「異次元の少子化対策」の実現を掲げる。会議座長の小倉将信少子化...

経済指標

12月 貿易統計(通関ベース)

今日の取引時間開始前には12月の貿易統計(通関ベース)の発表がありました。

輸入額が前年同月比20.6%増、輸出額が11.5%増、貿易収支が1兆4484億円の赤字となりました。

また、2022年の年間の貿易赤字は19兆9713億円となりました。

貿易赤字最大の19.9兆円 22年、円安と資源高響く - 日本経済新聞
財務省が19日発表した2022年の貿易統計速報によると、輸出額から輸入額を引いた貿易収支は19兆9713億円の赤字だった。比較可能な1979年以降で最大の赤字と...

個別材料

ベース 通期の業績予想の上方修正と配当の増額を発表し株価大幅高

システム受託開発のベース<4481>は、1月18日に2022年12月期の通期の業績予想の上方修正を発表しました。

純利益は従来予想では前期比16.1%増としていましたが、今回28.2%増へと改めました。

また、期末配当予想を従来の49円から56円へと7円増額しています。

これを受け今日のベースの株価は大幅高となりました。

ベース<4481> 4,125 +300 (+7.84%)
ベースの22年12月期、純利益28%増に上方修正 - 日本経済新聞
ベースは18日、2022年12月期の連結純利益が前の期比28%増の27億円になったと発表した。従来予想は24億円だった。主要顧客の大手システム会社との取引が伸び...

ANYCOLOR 海外売出しを実施すると発表し株価大幅安

VTuberグループ「にじさんじ」を運営しているANYCOLOR<5032>は、326万8200株の海外売出しを実施すると1月18日に発表しました。

これによる需給悪化懸念から今日のANYCOLORの株価は大幅安となりました。

ANYCOLOR<5032> 5,940 -260 (-4.19%)
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エニグモ 未定としていた配当予想を発表し株価大幅高

服飾ソーシャル通販のエニグモ<3665>は、今朝これまで未定としていた期末配当予想を10円とすることを発表しました。(年間では前期と同額)

これが好感されたようで今日のエニグモの株価は大幅高となりました。

エニグモ<3665> 643 +37 (+6.11%)
Morningstar | Ibbotson

明日に向けての注目点

米国

今晩米国では以下のような指標の発表があります。

  • 前週分の新規失業保険申請件数
  • 12月 住宅着工件数
  • 1月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数

また、以下のような決算発表があります。

  • プロクター・アンド・ギャンブル<PG>
  • ネットフリックス<NFLX>

国内

明日の取引時間開始前には以下のような指標の発表があります。

  • 12月 全国消費者物価指数(CPI)

取引時間中には以下のような指標の発表があります。

  • 12月 コンビニ売上高

取引時間終了後には以下のような決算発表があります。

  • 東京製鐵<5423>
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