こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
昨晩の米国市場
概要
昨晩の米国市場は以下のような材料で3指数とも大幅反落となりました。
- 中間選挙の開票状況が予想外に接戦となっている → 不透明感が長引きそうでマイナス
- 翌日に10月の消費者物価指数(CPI)の発表が控えている → ポジション調整の売り
- 暗号資産が大幅下落 → 投資家心理の悪化
NYダウ | 32,513.94 | -646.89 (-1.95%) |
NASDAQ | 10,353.17 | -263.02 (-2.48%) |
S&P500 | 3,748.57 | -79.54 (-2.08%) |
SOX指数 | 2,424.82 | -78.57 (-3.14%) |
今日の日本市場
概要
今日の日本市場は主要な4指数すべてが続落となりました。
日経平均は昨晩の米国市場が大幅反落となったことを受け安く始まり、その後は狭いレンジでのもみ合いとなりました。
(今日の安値は9:36の27,370円(345円安)、高値は10:55の27,485円(231円安))
- WTI原油先物が85ドル台まで低下してきた → 鉱業、石油にマイナス
- 決算が良くなかった → ゴム、自動車、鉄鋼にマイナス
- ドル円が146円台前半まで円安に進んできた
今晩米国でCPIの発表があるため動きづらかったようです。
日経平均 | 27,446.10 | -270.33 (-0.98%) |
TOPIX | 1,936.66 | -12.83 (-0.66%) |
JPX日経400 | 17,450.92 | -120.43 (-0.69%) |
マザーズ指数 | 735.47 | -2.88 (-0.39%) |
経済指標
10月 オフィス空室率
今日の午前の取引時間中には10月のオフィス空室率の発表がありました。
東京都心5区の空室率は前月比0.05ポイント低下の6.44%。
平均賃料は前月比0.21%の下落となりました。
個別材料
鹿島建設 通期の業績予想の上方修正と自社株買いを発表し株価大幅高
大手ゼネコンの鹿島建設<1812>は、今日の昼の時間帯に2022年4~9月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比9.8%増となりました。
中間配当は従来予想どおりの29円とのことです。
併せて通期の業績予想の上方修正を発表。
純利益は従来予想では前期比18.2%減としていましたが、今回3.7%減へと改めました。
また、900万株(1.8%)・100億円を上限とする自社株買いを発表。
取得期間は11月11日~2023年1月31日としています。
これらが伝わると後場の鹿島建設の株価は急伸しました。
鹿島建設<1812> | 1,517 | +98 (+6.91%) |
フジクラ 通期の業績予想の上方修正を発表し株価ストップ高
電線や光ファイバのフジクラ<5803>は、11月9日に2022年4~9月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比85%増となりました。
中間配当は従来予想のゼロ円から13円へと増額しています。
併せて通期の業績予想の上方修正を発表。
純利益は従来予想では前期比13%減としていましたが、今回9.2%減へと改めました。
期末配当予想は従来の16円から13円へと3円減額しています。(年間では前期比16円の増配)
これを受け今日のフジクラの株価はストップ高となり、年初来高値をつけました。
フジクラ<5803> | 1,065 | +150 (+16.39%) |
住友ゴム工業 通期の業績予想の下方修正を発表し株価大幅安
タイヤなどの住友ゴム工業<5110>は、11月9日に2022年1~9月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比30.7%減となりました。
併せて通期の業績予想の下方修正を発表。
純利益は従来予想では前期比16.9%減としていましたが、今回49.1%減へと改めました。
また、期末配当予想を従来の25円から15円へと10円減額しています。(年間では前期比20円の減配)
住友ゴム工業<5110> | 1,103 | -161 (-12.74%) |
決算発表
今日の取引時間終了後に発表された決算についていくつかご紹介します。
東京エレクトロン
半導体製造装置の東京エレクトロン<8035>は、11月10日に2022年4~9月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比33.5%増となりました。
中間配当は従来予想の751円から857円へと106円増額しています。
併せて通期の業績予想の下方修正を発表。
純利益は従来予想では前期比19.7%増としていましたが、今回8.5%減へと改めました。
期末配当予想は従来の927円から625円へと302円減額しています。(年間では前期比79円の増配)
現時点のPTS取引の株価は大幅安となっています。
マツダ
自動車のマツダ<7261>は、11月10日に2022年4~9月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比3.6倍となりました。
中間配当は従来予想の15円から20円へと5円増額しています。
併せて通期の業績予想の上方修正を発表。
純利益は従来予想では前期比1.9%減としていましたが、今回59.4%増へと改めました。
期末配当予想は20円で据え置きとしています。(年間では前期比15円の増配)
現時点のPTS取引の株価は大幅高となっています。
明日に向けての注目点
米国
今晩米国では以下のような指標の発表があります。
- 前週分の新規失業保険申請件数
- 10月 消費者物価指数(CPI) ← 要チェック
国内
10月 工作機械受注
今日の取引時間終了後には10月の工作機械受注の発表があり、前年同月比5.4%減となりました。
明日はオプションSQです。
取引時間開始前には以下のような指標の発表があります。
- 10月 国内企業物価指数
また、以下のような決算発表があります。
- 大成建設<1801>
- ヤクルト本社<2267>
- サントリーBF<2587>
- 三越伊勢丹<3099>
- 日産化学<4021>
- 楽天グループ<4755>
- DOWA<5714>
- 日本郵政<6178>
- 住友重機械工業<6302>
- 東芝<6502>
- かんぽ生命保険<7181>
- ゆうちょ銀行<7182>
- コンコルディア<7186>
- 大日本印刷<7912>
- オリンパス<7733>
- 丸井グループ<8252>
- あおぞら銀行<8304>
- りそな<8308>
- 三住トラスト<8309>
- ふくおか<8354>
- 住友不動産<8830>
- ソフトバンクグループ<9984> ← 要チェック