こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
先週末の米国市場
概要
先週末の米国市場は、3指数まちまちの動きとなりました。
この日発表された7月の雇用統計が市場予想を大きく上回ったことで、FRBによる金融引き締めが強まるとの見方から長期金利が急上昇し、ハイテク株を中心に売りが出ました。
NYダウ | 32,803.47 | +76.65 (+0.23%) |
NASDAQ | 12,657.55 | -63.02 (-0.50%) |
S&P500 | 4,145.19 | -6.75 (-0.16%) |
SOX指数 | 3,053.39 | -28.01 (-0.91%) |
経済指標
7月 雇用統計
7月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比52万8000人増となり、市場予想を大きく上回りました。
今日の日本市場
概要
今日の日本市場は、主要な4指数の中ではマザーズ指数だけが下落して、その他の指数は上昇しました。
日経平均は朝はマイナスで始まったものの、時間とともに買いが入ってプラスに切り返し、一時100円を超える上げ幅となる場面がありました。
- ドル円が135円台まで円安に進んできた → 自動車などにプラス
- 米10年債利回りが2.8%台まで上昇してきた → グロース株にマイナス、銀行にプラス
- 決算が良かった → 鉱業、石油などにプラス
- 決算が悪かった → 保険などにマイナス
日経平均は終値ベースで6月9日の高値(28,246円)を超えてきました。
3月29日の高値(28,252円)もあとちょっとです。
日経平均 | 28,249.24 | +73.37 (+0.26%) |
TOPIX | 1,951.41 | +4.24 (+0.22%) |
JPX日経400 | 17,549.67 | +38.72 (+0.22%) |
マザーズ指数 | 720.47 | -9.89 (-1.35%) |
経済指標
6月 国際収支
今日の取引時間開始前には6月の国際収支の発表があり、経常収支は1324億円の赤字となりました。
7月 景気ウォッチャー調査
午後の取引時間中には7月の景気ウォッチャー調査の結果発表があり、現状判断指数が前月比9.1ポイント低下の43.8。
先行き判断指数は前月比4.8ポイント低下の42.8となりました。
個別材料
三井松島HD 通期の業績予想の上方修正と配当の増額を発表し株価ストップ高
石炭などの三井松島ホールディングス<1518>は、8月5日に2022年4~6月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比2.7倍となりました。
併せて通期の業績予想の上方修正を発表。
純利益は従来予想では前期比76%増としていましたが、今回2.8倍へと改めました。
また、配当予想も従来の年間160円から230円へと70円増額しています。(前期比150円の増配)
これを受け今日の三井松島HDの株価はストップ高となり、年初来高値をつけました。
三井松島HD<1518> | 3,970 | +700 (+21.41%) |
レーザーテック 大幅増益の業績予想を発表し株価大幅高
半導体マスク欠陥検査装置などのレーザーテック<6920>は、8月5日に2022年6月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比29.1%増となりました。
期末配当は従来予想の50円から65円へと増額しています。(年間では前期比22円の増配)
併せて2023年6月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比32.8%増になりそうだとのことです。
配当予想は年間で129円としています。(前期比32円の増配)
これを受け今日のレーザーテックの株価は大幅高となりました。
レーザーテック<6920> | 21,550 | +1,865 (+9.47%) |
ラウンドワン 業績予想の上方修正と1対3の株式分割を発表し株価大幅高
ボウリングなどのラウンドワン<4680>は、8月5日に2022年4~6月期の連結決算を発表しました。
純利益は20億2500万円の黒字となりました。(前年同期は39億2500万円の赤字)
併せて通期の業績予想の上方修正を発表。
純利益は従来予想では前期比2.3倍としていましたが、今回2.8倍へと改めました。
また、9月30日を基準日とする1対3の株式分割も発表しました。
配当予想も従来の年間20円から24円へと増額(株式分割を考慮しない場合)しています。
これを受け今日のラウンドワンの株価は大幅高となり、年初来高値をつけました。
ラウンドワン<4680> | 1,762 | +213 (+13.75%) |
決算発表
今日の取引時間終了後に発表された決算についていくつかご紹介します。
ソフトバンクグループ
投資会社のソフトバンクグループ<9984>は、8月8日に2022年4~6月期の連結決算を発表しました。
純利益は3兆1627億円の赤字となりました。(前年同期は7615億900万円の黒字)
通期の業績予想は開示していません。
東京エレクトロン
半導体製造装置の東京エレクトロン<8035>は、8月8日に2022年4~6月期の連結決算を発表。
純利益は前年同期比12.2%減となりました。
通期の業績予想は据え置きとのことです。
現時点のPTS取引の株価は大幅安となっています。
INPEX
原油や天然ガスのINPEX<1605>は、8月8日に2022年4~6月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比3.5倍となりました。
中間配当は従来予想の27円から30円へと3円増額しています。
併せて通期の業績予想の上方修正を発表。
純利益は従来予想では前期比34.5%増としていましたが、今回56.9%増へと改めました。
期末配当も従来予想の27円から30円へと3円増額しています。(年間では前期比12円の増配)
また、1億2000万株(8.65%)・1200億円を上限とする自社株買いを発表しました。
取得期間は8月9日~12月30日としています。
現時点のPTS取引の株価は大幅高となっています。
明日に向けての注目点
国内
明日の取引時間終了後には以下のような指標の発表があります。
- 7月 工作機械受注
また、以下のような決算発表があります。
- 東レ<3402>
- 明治HD<2269>
- 大和ハウス工業<1925>
- アサヒGHD<2502>
- サントリーBF<2587>
- ネクソン<3659>
- テルモ<4543>
- トレンドマイクロ<4704>
- 出光興産<5019>
- 住友大阪セメント<5232>
- 太平洋セメント<5233>
- 神戸製鋼所<5406>
- 三井金属鉱業<5706>
- 東邦亜鉛<5707>
- 三菱マテリアル<5711>
- 横河電機<6841>
- IHI<7013>
- マツダ<7261>
- オリンパス<7733>
- セコム<9735>