こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
昨晩の米国市場
概要
昨晩の米国市場は、3指数とも続落となりました。
この日発表された5月のISM製造業景況指数（下に記載）が低下すると読んでいた市場予想に反して上昇したことから、FRBの金融引き締めが強まるとの警戒で幅広い銘柄に売りが出ました。
| NYダウ | 32,813.23 | -176.89 (-0.54％) |
| NASDAQ | 11,994.46 | -86.93 (-0.72％) |
| S&P500 | 4,101.23 | -30.92 (-0.75％) |
| SOX指数 | 3,049.03 | -49.66 (-1.60％) |
経済指標
5月 ISM製造業景況指数
5月のISM製造業景況指数は前月比0.7ポイント上昇の56.1となり、市場予想を上回りました。
米地区連銀経済報告（ベージュブック）
決算発表（夕）
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ<HPE>
今日の日本市場
概要
今日の日本市場は、主要な4指数すべてが反落となりました。
日経平均は昨晩の米国市場の下落の流れを引き継いで安く始まり、午前9時半頃に206円安まで下げ幅を拡げる場面がありましたが、その後落ち着きを取り戻して小幅マイナス水準でのもみ合いとなりました。
- 米10年債利回りが2.9%台まで上昇してきた → 保険にプラス
- ドル円が130円近辺まで円安に進んできた
- WTI原油先物が113ドル近辺まで低下してきた → 鉱業にマイナス（でも石油はプラス？）
円安とユニクロ月次への期待で底堅い動きになりました。
ファーストリテイリング<9983>1銘柄だけで日経平均を54円押し上げました。
| 日経平均 | 27,413.88 | -44.01 (-0.16％) |
| TOPIX | 1,926.39 | -12.25 (-0.63％) |
| JPX日経400 | 17,347.08 | -112.64 (-0.65％) |
| マザーズ指数 | 660.54 | -14.79 (-2.19％) |
| ファーストリテイリング<9983> | 63,150 | +1,540 (+2.50％) |
大引け後に発表されたユニクロの5月の国内月次は以下のようになりました。
個別材料
関西ペイント アフリカの子会社を売却することになり株価大幅高
塗料の関西ペイント<4613>は、アフリカ事業から撤退し2つの現地子会社をオランダの塗料会社に約585億円で売却すると6月1日に発表しました。
この売却益の一部が株主に還元されるのではとの期待から今日の関西ペイントの株価は大幅高となりました。
| 関西ペイント<4613> | 1,799 | +171 (+10.50％) |
イナリサーチ 新日本科学からTOBされることになり株価ストップ高
前臨床試験受託の新日本科学<2395>は、非臨床試験受託（動物での試験など）のイナリサーチに対してTOBを実施し完全子会社化を目指すと6月1日に発表しました。
TOB価格は900円、期間は今日～7月13日としています。
これを受け今日のイナリサーチの株価はストップ高となり、年初来高値をつけました。
| イナリサーチ<2176> | 734 | +100 (+15.77％) |
| 新日本科学<2395> | 1,643 | -33 (-1.97％) |
内田洋行 通期の業績予想の上方修正を発表し株価大幅高
オフィス家具などの内田洋行<8057>は、2021年8月～2022年4月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比38.8%減となりました。
併せて通期の業績予想の上方修正を発表。
純利益は従来予想では前期比47.2%減としていましたが、今回43.2%減へと改めました。
これを受け今日の内田洋行の株価は大幅高となりました。
| 内田洋行<8057> | 4,995 | +370 (+8.00％) |
明日に向けての注目点
産油国
今晩OPECプラス閣僚級会合があります。
米国
今晩米国では以下のような指標の発表があります。
- 前週分の新規失業保険申請件数
- 5月 ADP雇用統計
国内
明日の取引時間終了後には以下のような決算発表があります。
- アインＨＤ<9627>