こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
先週末の米国市場
概要
先週末の米国市場は、3指数とも大幅な上昇となりました。
前日までの下げが大きかったこともあり、この日はハイテク株を中心に買い直しが進みました。
NYダウ | 32,196.66 | +466.36 (+1.47%) |
NASDAQ | 11,805.00 | +434.03 (+3.82%) |
S&P500 | 4,023.89 | +93.81 (+2.39%) |
SOX指数 | 2,970.37 | +143.16 (+5.06%) |

経済指標
5月 ミシガン大学消費者態度指数
5月のミシガン大学消費者態度指数は前月比6.1ポイント低下の59.1となり、市場予想を下回りました。

今日の日本市場
概要
今日の日本市場は、主要な4指数の中ではTOPIXだけが下落して、その他の指数は上昇しました。
日経平均は先週末の米国市場の大幅上昇を受け高く始まりましたが、4月の中国の小売売上高(下に記載)が市場予想を大きく下回ったことが伝わると、みるみる上げ幅を縮小していきました。
その後、昼の時間帯に上海市のロックダウンが6月中に解除される見通しが伝わると、少し落ち着きを取り戻して午後はもみ合いとなりました。

せっかくの戻し歩調が中国の指標で台無しになってしまいました。
日経平均 | 26,547.05 | +119.40 (+0.45%) |
TOPIX | 1,863.26 | -0.94 (-0.05%) |
JPX日経400 | 16,796.28 | +2.12 (+0.01%) |
マザーズ指数 | 657.83 | +9.18 (+1.42%) |


経済指標
4月 国内企業物価指数
今日の取引時間開始前には4月の国内企業物価指数の発表があり、前年同月比10.0%上昇の113.5となりました。
中国の4月 小売売上高、鉱工業生産
午前の取引時間中には中国の4月の小売売上高、鉱工業生産の発表がありました。
小売売上高は前年同月比11.1%減となり、市場予想を下回りました。
鉱工業生産は前年同月比2.9%減となり、市場予想を下回りました。
個別材料
近鉄エクスプレス 近鉄GHDからTOBされることになり株価ストップ高
鉄道などの近鉄グループホールディングス<9041>は、持ち分法適用会社で航空貨物などの近鉄エクスプレス<9041>に対しTOBを実施し、完全子会社化を目指すと5月13日に発表しました。
TOB価格は4175円、期間は今日~7月5日としています。
これを受け今日の近鉄エクスプレスの株価はストップ高となりました。
近鉄エクスプレス<9375> | 3,400 | +504 (+17.40%) |
近鉄GHD<9041> | 3,705 | 145 (-3.77%) |

レオパレス21 債務超過が解消されたと発表し株価大幅高
アパート賃貸のレオパレス21<8848>は、今朝2022年3月期の連結決算とともに債務超過が解消されたことを発表しました。
これを受け今日のレオパレス21の株価は大幅高となり、年初来高値をつけました。
レオパレス21<8848> | 254 | +50 (+24.51%) |


サントリーBF 10月からペットボトル飲料値上げとの報道で株価大幅高
飲料のサントリー食品インターナショナル<2587>が10月からペットボトル飲料の値上げをすることがわかったとの報道が今日の午後の取引時間中にありました。
これが伝わると採算改善期待からサントリーBFの株価は急騰し、年初来高値をつけました。
サントリーBF<2587> | 5,120 | +245 (+5.03%) |

KDDI 自社株買いを発表し株価大幅高
通信のKDDI<9433>は、5月13日に2022年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比3.2%増となりました。
期末配当は従来予想どおりの65円とのことです。(年間では前期比5円の増配)
併せて2023年3月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比2.3%増になりそうだとのことです。
配当予想は年間で135円としています。(前期比10円の増配)
また、5700万株(2.58%)・2000億円を上限とする自社株買いを発表。
取得期間は6月1日~2023年5月31日としています。
これを受け今日のKDDIの株価は大幅高となり、年初来高値をつけました。
KDDI<9433> | 4,413 | +166 (+3.91%) |

日本郵政 自社株買いを発表し株価大幅高
郵便、ゆうちょ、かんぽの持ち株会社の日本郵政<6178>は、5月13日に2022年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比20%増となりました。
期末配当は従来予想どおりの50円とのことです。(年間では前期と同額)
併せて2023年3月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比20.3%減になりそうだとのことです。
配当予想は年間で50円としています。(前期と同額)
また、2億7800万株(7.6%)・2000億円を上限とする自社株買いを発表。
取得期間は5月16日~2023年3月31日としています。
これを受け今日の日本郵政の株価は大幅高となりました。
日本郵政<6178> | 943 | +45 (+5.01%) |

決算発表
今日の取引時間終了後に発表された決算についていくつかご紹介します。
三菱UFJ
メガバンクの三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は、5月16日に2022年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比45.5%増となりました。
期末配当は従来予想どおりの14.5円とのことです。(年間では前期比3円の増配)
2023年3月期の業績予想は開示していませんが、純利益は1兆円(前期比11.6%減)を目標としているとのことです。
配当予想は年間で32円としています。(前期比4円の増配)
また、6億株(4.7%)・3000億円を上限とする自社株買いを発表しました。
取得期間は5月17日~11月11日としています。

明日に向けての注目点
米国
今晩米国では以下のような指標の発表があります。
- 5月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
国内
4月 工作機械受注
今日の取引時間終了後には4月の工作機械受注の発表があり、前年同月比25.0%増となりました。