こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
昨晩の米国市場
概要
昨晩の米国市場は、3指数まちまちの動きとなりました。
この日は追証発生による損失覚悟の投げ売りでセリング・クライマックス感が出たようで、引けにかけてはそろそろ底が近いと見た買い直しも入りました。
NYダウとS&P500は年初来安値を更新しました。
NYダウ | 31,730.30 | -103.81 (-0.33%) |
NASDAQ | 11,370.96 | +6.72 (+0.06%) |
S&P500 | 3,930.08 | -5.10 (-0.13%) |
SOX指数 | 2,827.21 | +15.27 (+0.54%) |
経済指標
前週分の新規失業保険申請件数
前週分の新規失業保険申請件数は20万3000件となり、市場予想よりも悪い結果となりました。
4月 卸売物価指数(PPI)
4月の卸売物価指数(PPI)は前年同月比11%の上昇となり、市場予想を上回りました。
(前月比では0.5%の上昇となり、市場予想と一致しました)
今日の日本市場
概要
今日の日本市場は、主要な4指数すべてが大幅な反発となりました。
日経平均は前日までに大きく下げた反動で自律反発の買いが入ったほか、決算発表を通過した値嵩株の上昇も指数を押し上げ、2万6千円台を回復しました。
今日はオプションSQの算出日で、SQ値は「25,951.24」となりました。
日経平均 | 26,427.65 | +678.93 (+2.64%) |
TOPIX | 1,864.20 | +35.02 (+1.91%) |
JPX日経400 | 16,794.16 | +305.13 (+1.85%) |
マザーズ指数 | 648.65 | +28.02 (+4.51%) |
今朝は5月31日予定のMSCI銘柄入れ替えの除外対象22銘柄が発表されました。
個別材料
大成建設 大規模自社株買いを発表し株価大幅高
大手ゼネコンの大成建設<1801>は、今日の午後の取引時間中に2022年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比22.8%減となりました。
期末配当は従来予想どおりの65円とのことです。(年間では前期と同額)
併せて2023年3月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比6.2%減になりそうだとのことです。
また、1800万株(8.98%)・500億円を上限とする自社株買いを発表。
取得期間は5月16日~2023年3月31日としています。
これが伝わると大成建設の株価は急騰しました。
大成建設<1801> | 3,735 | +270 (+7.79%) |
ENEOS 大規模自社株買いを発表し株価大幅高
石油元売りのENEOS<5020>は、今日の午後の取引時間中に2022年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比4.7倍となりました。
期末配当は従来予想どおりの11円とのことです。(年間では前期と同額)
併せて2023年3月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比68.3%減になりそうだとのことです。
また、3億株(9.30%)・1000億円を上限とする自社株買いを発表。
取得期間は5月16日~12月30日で、取得した株式は2023年2月10日に消却するとのことです。
これが伝わるとENEOSの株価は急騰し、年初来高値をつけました。
ENEOS<5020> | 497.2 | +30.2 (+6.47%) |
ソフトバンクグループ 1.7兆円の赤字決算を発表しても株価大幅高
投資会社のソフトバンクグループ<9984>は、5月12日に2022年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は1兆7080億2900万円の赤字となりました。(前期は4兆9879億6200万円の黒字)
期末配当は従来予想どおりの22円とのことです。(年間では前期と同額)
2023年3月期の業績予想は開示していません。
配当予想は年間で44円としています。(前期と同額)
今日のソフトバンクグループの株価はこれまで相当売られてきたこともあり大幅反発となりました。
ソフトバンクグループ<9984> | 5,040 | +549 (+12.22%) |
東京エレクトロン 今期純利益19.7%増の業績予想を発表し株価大幅高
半導体製造装置の東京エレクトロン<8035>は、5月12日に2022年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比79.9%増となりました。
期末配当は従来予想の693円から760円へと67円増額しています。(年間では前期比622円の増配)
併せて2023年3月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比19.7%増になりそうだとのことです。
配当予想は年間で1678円としています。(前期比275円の増配)
これを受け今日の東京エレクトロンの株価は大幅高となりました。
東京エレクトロン<8035> | 56,990 | +2,990 (+5.54%) |
テルモ 自社株買いを発表し株価大幅高
医療機器のテルモ<4543>は、5月12日に2022年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比14.9%増となりました。
期末配当は従来予想の16円から18円へと2円増額しています。(年間では前期比5円の増配)
併せて2023年3月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比12.6%増になりそうだとのことです。
配当予想は年間で36円としています。(前期比2円の増配)
また、1500万株(1.98%)・500億円を上限とする自社株買いを発表。
取得期間は5月13日~12月30日で、取得した株式は2023年1月13日に消却するとのことです。
テルモ<4543> | 3,953 | +194 (+5.16%) |
決算発表
今日の取引時間終了後に発表された決算についていくつかご紹介します。
KDDI
通信のKDDI<9433>は、5月13日に2022年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比3.2%増となりました。
期末配当は従来予想どおりの65円とのことです。(年間では前期比5円の増配)
併せて2023年3月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比2.3%増になりそうだとのことです。
配当予想は年間で135円としています。(前期比10円の増配)
また、5700万株(2.58%)・2000億円を上限とする自社株買いを発表。
取得期間は6月1日~2023年5月31日としています。
日本郵政
郵便、ゆうちょ、かんぽの持ち株会社の日本郵政<6178>は、5月13日に2022年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比20%増となりました。
期末配当は従来予想どおりの50円とのことです。(年間では前期と同額)
併せて2023年3月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比20.3%減になりそうだとのことです。
配当予想は年間で50円としています。(前期と同額)
また、2億7800万株(7.6%)・2000億円を上限とする自社株買いを発表。
取得期間は5月16日~2023年3月31日としています。
三井不動産
総合不動産の三井不動産<8801>は、5月13日に2022年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比36.6%増となりました。
期末配当は従来予想どおりの55円とのことです。(年間では前期比11円の増配)
併せて2023年3月期の通期の業績予想を発表。
純利益は前期比7.4%増になりそうだとのことです。
配当予想は年間で60円としています。(前期比5円の増配)
また、1000万株(1.05%)・150億円を上限とする自社株買いを発表。
取得期間は5月16日~2023年3月31日としています。
来週に向けての注目点
米国
今晩米国では以下のような指標の発表があります。
- 5月 ミシガン大学消費者態度指数
国内
月曜日の取引時間中(昼休み含む)には以下のような決算発表があります。
- DIC<4631>
- 日軽金HD<5703>
取引時間終了後には以下のような決算発表があります。
- リクルートHD<6098>
- アサヒGHD<2502>
- あおぞら銀行<8304>
- 電通グループ<4324>
- 三菱UFJ<8306>
スケジュール
来週の主な予定は以下のようになっています。
5月16日(月) | 日本 | 4月 国内企業物価指数 |
4月 工作機械受注 | ||
中国 | 4月 小売売上高 | |
4月 鉱工業生産 | ||
米国 | 5月 ニューヨーク連銀製造業景気指数 | |
5月17日(火) | 米国 | 4月 小売売上高 |
4月 鉱工業生産 | ||
5月18日(水) | 日本 | 1Q GDP |
4月 訪日外国人客数 | ||
米国 | 4月 住宅着工件数 | |
5月19日(木) | 日本 | 4月 貿易統計(通関ベース) |
3月 機械受注 | ||
米国 | 前週分の新規失業保険申請件数 | |
5月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数 | ||
4月 中古住宅販売件数 | ||
5月20日(金) | 日本 | 4月 全国消費者物価指数(CPI) |
4月 コンビニ売上高 |