【5月9日の市況】日経平均大幅反落で2万7千円割れ、ヤマダHD 大規模自社株買いを発表し株価ストップ高など

株式
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こんにちは、進化型タヌキです。

今日の市況についての投稿です。

先週末の米国市場

概要

先週末の米国市場は、3指数とも続落となりました。

この日発表された4月の雇用統計(下に記載)が強く出て、インフレとFRBによる金融引き締めが続くとの見方から10年債利回りが一時3.13%まで上昇し、幅広い銘柄に売りが出ました。

NASDAQは年初来安値を更新しました。

NYダウ 32,899.37 -98.60 (-0.30%)
NASDAQ 12,144.66 -173.02 (-1.40%)
S&P500 4,123.34 -23.53 (-0.57%)
SOX指数 2,982.06 -23.46 (-0.78%)
米国株、ダウ続落し98ドル安 雇用統計でインフレ警戒強まる ナスダックも続落 - 日本経済新聞
【NQNニューヨーク=古江敦子】6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比98ドル60セント(0.3%)安の3万2899ドル37セントで終えた。朝方...

経済指標

4月 雇用統計

4月の雇用統計は非農業者部門の雇用者数が前月比42万8000人増となり、市場予想を上回りました。

失業率は前月比横ばいの3.6%となりました。

米就業者42万人増、失業率横ばい3.6% インフレ圧力なお - 日本経済新聞
【ワシントン=高見浩輔】米労働省が6日発表した4月の雇用統計によると、非農業部門の就業者数は前月から42万8000人増えた。増加幅は前月と同じで、市場予想を若干...

今日の日本市場

概要

今日の日本市場は、主要な4指数すべてが大幅な下落となりました。

日経平均は以下のような材料を受け大幅反落し2万7千円を大きく割り込んで、ほぼ安値引けとなりました。

  • 先週末の米国市場の下落、今日の米株指数先物のさらなる下落
  • ロシアの対ドイツ戦勝記念日(プーチン大統領の演説)への警戒
  • 中国のロックダウン解除のめどが立たない
  • 米10年債利回りが3.1%台まで上昇してきた
  • ドル円が131円台まで円安に進んできた
  • WTI原油先物が一時110ドル台まで上昇してきた

ゴールデンウィークが明けた途端にまたじわじわと円安が進み始めました。

日経平均 26,319.34 -684.22 (-2.53%)
TOPIX 1,878.39 -37.52 (-1.96%)
JPX日経400 16,914.91 -347.67 (-2.01%)
マザーズ指数 652.48 -21.70 (-3.22%)
日経平均反落、終値684円安の2万6319円 - 日本経済新聞
9日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反落し、前週末比684円22銭(2.53%)安の2万6319円34銭で終えた。米国の金融引き締めによる米長期金利の上昇、...

経済指標

3月 毎月勤労統計

今日の取引時間開始前には3月の毎月勤労統計の発表があり、現金給与総額は前年同月比1.2%増となりました。

実質賃金、3月0.2%減 物価上昇響く - 日本経済新聞
厚生労働省が9日発表した3月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月比で0.2%減だった。マイナスは3カ月ぶ...

中国の4月 貿易収支

今日は中国の4月の貿易収支の発表があり、ドル建てで輸出が前年同月比3.9%増、輸入は変わらずとなりました。

中国ドル建て輸出、4月は前年比3.9%増に大幅鈍化 輸入は横ばい
中国税関総署が9日公表した統計によると、4月のドル建て輸出は前年比3.9%増加と、アナリスト予想の3.2%増を上回った。ただ、伸び率は前月の14.7%から大幅に...

個別材料

ヤマダHD 大規模自社株買いを発表し株価ストップ高

家電量販店のヤマダホールディングス<9831>は、5月6日に2022年3月期の連結決算を発表しました。

純利益は前期比2.4%減となりました。

未定としていた期末配当は18円とのことです。(前期と同額)

併せて2023年3月期の通期の業績予想を発表。

純利益は前期比2.7%増になりそうだとのことです。

配当予想は未定としています。

また、2億株(23.9%)・1000億円を上限とする自社株買いを発表。

取得期間は5月9日~2023年5月8日としています。

これを受け今日のヤマダHDの株価はストップ高となり、年初来高値をつけました。

ヤマダHD<9831> 471 +80 (+20.46%)
ヤマダHDの2023年3月期、純利益2.7%増 予想平均上回る - 日本経済新聞
ヤマダホールディングスが6日発表した2022年3月期の連結決算で、純利益は前期比2.4%減の505億5500万円となった。アナリスト予想の平均であるQUICKコ...

日本製鋼所 子会社での検査不正が明らかとなり株価ストップ安

産業機械などの日本製鋼所<5631>の子会社である日本製鋼所M&Eが検査不正を行っていたとの報道が5月7日にあり、今日になって鉄鋼製品の検査不正を少なくとも1998年から行っていたとの発表がありました。

これを受け今日の日本製鋼所の株価はストップ安となり、年初来安値をつけました。

日本製鋼所<5631> 3,025 -700 (-18.79%)
日本製鋼所で検査不正 平成10年からデータ書き換え
日本製鋼所は9日、子会社の日本製鋼所M&E(北海道室蘭市)が製造した鉄鋼製品の品質検査で不正があったと発表した。火力発電所のタービンの軸材に使う製品などで、顧…

川崎汽船 今期は配当以外にも1000億円以上の株主還元を検討と発表し株価大幅高

海運大手の川崎汽船<9107>は、今日の昼の時間帯に2022年3月期の連結決算を発表しました。

純利益は前期比5.9倍となりました。

期末配当は従来予想の300円から600円へと300円増額しています。(復配)

併せて2023年3月期の通期の業績予想を発表。

純利益は前期比28.4%減になりそうだとのことです。

配当予想は年間で300円としていますが(前期比300円の減配)、それ以外にも1000億円以上の追加的な株主還元策を検討する予定とのことです。

これを受け今日の川崎汽船の株価は大幅高となりました。

川崎汽船<9107> 7,720 +560 (+7.82%)
川崎汽の2023年3月期、純利益28.4%減 予想平均下回る - 日本経済新聞
川崎汽船が9日発表した2022年3月期の連結決算で、純利益は前期比5.9倍の6424億2400万円となった。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサス(5...

決算発表

今日の取引時間終了後に発表された決算についていくつかご紹介します。

マルハニチロ

水産のマルハニチロ<1333>は、5月9日に2022年3月期の連結決算を発表しました。

純利益は前期比2.9倍となりました。

期末配当は従来予想の40円から55円へと15円増額しています。(年間では前期比15円の増配)

併せて2023年3月期の通期の業績予想を発表。

純利益は前期比5.3%減になりそうだとのことです。

配当予想は年間で55円としています。(前期と同額)

また、250万株(4.75%)・50億円を上限とする自社株買いを発表。

取得期間は6月1日~10月31日としています。

さらに株主優待(同社グループ商品)の廃止も発表しました。

マルハニチロの2023年3月期、純利益5.3%減 - 日本経済新聞
マルハニチロが9日発表した2022年3月期の連結決算で、純利益は前期比2.9倍の168億9800万円となった。2023年3月期の純利益は前期比5.3%減の160...

明日に向けての注目点

国内

明日の取引時間開始前には以下のような指標の発表があります。

  • 3月 全世帯家計調査

取引時間中(昼休み含む)には以下のような決算発表があります。

  • 川崎重工<7012>
  • 伊藤忠商事<8001>
  • 日本ハム<2282>
  • 日本製鉄<5401>
  • 三菱商事<8058>

取引時間終了後には以下のような決算発表があります。

  • ディーエヌエー<2432>
  • ニチレイ<2871>
  • 協和キリン<4151>
  • 出光興産<5019>
  • AGC<5201>
  • 大平洋金<5541>
  • 住友金属鉱山<5713>
  • 日本精工<6471>
  • ソニーグループ<6758> ← 要チェック
  • 横河電機<6841>
  • ローム<6963>
  • 太陽誘電<6976> ← 要チェック
  • IHI<7013>
  • 三菱自動車<7211>
  • パンパシフィック<7532>
  • リコー<7752>
  • 任天堂<7974> ← 要チェック
  • ヤマトHD<9064>
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