【12月17日の市況】日経平均大幅反落で2万9千円割れ、中外製薬 新型コロナの飲み薬開発中止を発表し株価大幅安など

株式
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こんにちは、進化型タヌキです。

今日の市況についての投稿です。

昨晩の米国市場

概要

昨晩の米国市場は、3指数とも反落となりました。

前日のFOMC結果発表で金融引き締めが加速することになったことを受け、高PERなハイテク株を中心に売りが出ました。

前日の株高は買い戻しが主たる要因だったということのようです。

NYダウ35,897.64-29.79 (-0.08%)
NASDAQ15,180.43-385.14 (-2.47%)
S&P5004,668.67-41.18 (-0.87%)
SOX指数3,766.32-168.14 (-4.27%)
NYダウ反落、29ドル安 Appleなどハイテク株に売り - 日本経済新聞
【NQNニューヨーク=川上純平】16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比29ドル79セント(0.1%)安の3万5897ドル64セントで終えた。15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めに前向きな「タカ派」の姿勢を示したことが改めて警戒され、ハイテク株を中心に売りが...

経済指標

前週分の新規失業保険申請件数

前週分の新規失業保険申請件数は20万6000件となり、市場予想より悪い結果となりました。

米失業保険申請、20万6000件 2週ぶり増加 - 日本経済新聞
【ワシントン=長沼亜紀】米労働省が16日発表した失業保険統計(季節調整済み)によると、5~11日の週間の新規失業保険申請件数は20万6000件で、前月の改定値から1万8000件増えた。2週ぶりの増加で、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(19万5000件程度)を上回った。申請件数は増えたものの

11月 住宅着工件数

11月の住宅着工件数は前月比11.8%増となり、市場予想を大きく上回りました。

米住宅着工11.8%増 11月、8カ月ぶり高水準 - 日本経済新聞
【ワシントン=長沼亜紀】米商務省が16日発表した11月の住宅着工件数は167万9000戸(季節調整済み、年率換算)で、前月の改定値から11.8%増えた。3カ月ぶりの増加で、3月以来8カ月ぶりの高水準となった。ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(156万程度)を大きく上回った。前年同月比では8.3%増えた。主力の一戸建てが...

11月 鉱工業生産

11月の鉱工業生産は前月比0.5%上昇の102.3となり、市場予想とほぼ一致しました。

米鉱工業生産0.5%上昇 11月、供給制約緩和の兆し - 日本経済新聞
【ワシントン=長沼亜紀】米連邦準備理事会(FRB)が16日発表した11月の鉱工業生産指数(2017年=100)は102.3で前月比0.5%上昇した。2カ月連続のプラスで、伸びは前月の1.7%から鈍化したが、堅調な生産活動が続いた。ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(プラス0.6%程度)とほぼ一致した。

12月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数

12月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数は前月比23.6ポイント低下の15.4となり、市場予想を下回りました。

12月のフィラデルフィア製造業景況感、大幅低下 - 日本経済新聞
【ワシントン=長沼亜紀】米フィラデルフィア連邦準備銀行が16日発表した12月の製造業景況指数は15.4で、前月から23.6ポイント低下した。大きく上昇した前月からの大幅低下で、2020年12月以来1年ぶりの低さとなった。ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(30程度)を下回った。同調査は管轄地区内の約120の製造業者が対象...

12月 製造業PMI、非製造業PMI

12月の製造業PMIは前月比0.5ポイント低下の57.8となり、市場予想を下回りました。

12月の非製造業PMIは前月比0.5ポイント低下の57.5となり、市場予想を下回りました。

米製造業PMI、12月は57.8に低下 1年ぶり低水準
IHSマークイットが16日公表した12月半ばの米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は57.8と11月の58.3から低下し、2020年12月以来、1年ぶりの低水準となった。市場予想は58.5だった。ただ、工場の労働力や原材料の供給制約は緩和の兆しが出ている。

欧州

ECB理事会結果発表

昨晩欧州ではECB理事会の結果発表があり、コロナ危機で導入した緊急買い取り制度を2022年3月末で終了することを決定しました。

ECB、22年3月に緊急買い取り制度終了 正常化へかじ - 日本経済新聞
【ベルリン=石川潤】欧州中央銀行(ECB)は16日開いた理事会で、コロナ危機で導入した緊急買い取り制度による新規資産購入を2022年3月末で打ち切ると決めた。総額1兆8500億ユーロ(約240兆円)の同制度の終了で、22年4月以降の資産購入額は現在の半分以下に減る見込みだ。インフレへの懸念が高まるなか、金融政策の正常化...

また、英国では利上げを決定しています。

英が利上げ0.25%に 主要中銀でコロナ後初 - 日本経済新聞
【ロンドン=篠崎健太】英イングランド銀行(中央銀行)は16日、政策金利を0.15%引き上げて同日付で年0.25%にすると発表した。利上げは2018年8月以来3年4カ月ぶり。供給制約やエネルギー価格の高騰で物価上昇率が急拡大するなか、金融緩和からの脱却を決めた。新型コロナウイルスの感染拡大後、利上げしたのは日米欧の主要4...

今日の日本市場

概要

今日の日本市場は、主要な指数すべてが大幅反落となりました。

日経平均は昨晩のNASDAQの大幅安を受けマイナスでスタートし午前中はその水準でもみ合っていましたが、昼に以下のような日銀政策決定会合の結果が発表されると、午後は下げ幅を拡大していきました。

  • 金融緩和は現状維持
  • 大企業向けCP・社債買い入れの増額は2022年3月末で予定通り終了
  • 中小企業向けは半年間延長

日経平均はまた200日移動平均の下に沈んでしまいました。

NASDAQ安とIPOラッシュでマザーズ指数の下げが大変なことになっとる。

  • 日経平均は2万9千円割れ
  • TOPIXは2000ポイント割れ
  • マザーズ指数は1000ポイント割れ
日経平均28,545.68-520.64 (-1.79%)
TOPIX1,984.47-28.61 (-1.42%)
JPX日経40017,934.90-258.89 (-1.42%)
JASDAQ平均3,855.76-42.87 (-1.10%)
マザーズ指数963.66-37.21 (-3.72%)
日経平均3日ぶり反落、終値520円安の2万8545円 - 日本経済新聞
17日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反落し、前日比520円64銭(1.79%)安の2万8545円68銭で終えた。前日の米ハイテク株安で投資家心理がやや悪化するなか、米連邦準備理事会(FRB)などによる金融緩和の縮小が過剰流動性相場の変調につながるとみた売りが相場を押し下げた。日経平均は午後に入って下げ幅を拡大...
日銀が資金繰り支援策を延長、CP・社債買い入れ増額は終了
日本銀行は17日の金融政策決定会合で、来年3月末が期限となる新型コロナウイルス感染症対応の資金繰り支援策のうち、中小企業向けについて半年間の延長を決めた。大企業向けが中心のコマーシャルペーパー(CP)と社債買い入れの上限20兆円の増額措置は期限通り終了する。現行の長短金利操作付き量的・質的金融緩和は維持した。

個別材料

中外製薬 新型コロナの飲み薬開発中止を発表し株価大幅安

中外製薬は新型コロナの飲み薬候補「AT-527」の国内開発を中止すると12月16日に発表しました。

これは中外の親会社であるロシュと米アテア・ファーマシューティカルズが共同開発していたものの、有効性が出なかったため提携を解消した経緯があります。

これを受け今日の中外製薬の株価は大幅安となりました。

中外製薬<4519>3,612-198 (-5.20%)
中外製薬、コロナ飲み薬開発中止 親会社ロシュ撤退受け - 日本経済新聞
中外製薬は16日、軽症から中等症の新型コロナウイルス患者を対象とする飲み薬候補の国内開発を中止すると発表した。同薬は米アテア・ファーマシューティカルズと中外親会社のスイス・ロシュが共同開発していたが、臨床試験(治験)で有効性が示せず、両社が提携を解消すると発表していた。すでに実用化した新型コロナ薬の供給に注力する。開発...

アスクル 第2四半期までの純利益が31.7%増となり株価大幅高

オフィス用品宅配のアスクル<2678>は、12月16日に2021年6~11月期の連結決算を発表しました。

純利益は前年同期比31.7%増となりました。

通期の業績予想は据え置きとのことです。

これを受け今日のアスクルの株価は大幅高となりました。

アスクル<2678>1,523+70 (+4.82%)
アスクルの21年6~11月期、純利益31.7%増 通期予想据え置き - 日本経済新聞
アスクルが16日発表した2021年6~11月期の連結決算で、純利益は前年同期比31.7%増の45億4600万円となった。2022年5月期通期の純利益予想は据え置いた。純利益は前期比16%増の90億円を見込む。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサスは92億6400万円だった。アスクルは法人向けに文具やOA用品な...

ネットプロHD 米国で後払い決済大手に当局の調査が入ることになり株価大幅安

米国では年末商戦で後払い決済サービスの利用が大幅に増えており、消費者が過剰債務を抱える懸念が出てきたことから、当局がペイパル<PYPL>など5社を一斉調査すると12月16日に発表しました。

これを受け日本の後払い決済サービスで12月15日に上場したばかりのネットプロテクションズホールディングス<7383>の株価が大幅安となりました。

ネットプロHD<7383>1,152-238 (-17.12%)
米当局、後払い決済大手に一斉調査 債務増に懸念 - 日本経済新聞
【ニューヨーク=吉田圭織】米消費者金融保護局(CFPB)は16日、後払いサービス「BNPL(バイ・ナウ・ペイ・レイター)」を提供する米決済大手ペイパル・ホールディングスやオーストラリアのアフターペイなど5社を一斉に調査すると発表した。11月下旬の感謝祭明けの米年末商戦ではBNPLの利用が大幅に伸びている。CFPBは消費...

来週に向けての注目点

米国

今晩米国はクアドルプル・ウィッチング(米国のメジャーSQ)です。

スケジュール

来週の主な予定は以下のようになっています。

12月20日(月)日本11月 コンビニ売上高
12月21日(火)日本11月 食品スーパー売上高
11月 全国スーパー売上高
12月 月例経済報告
米国3Q 経常収支
12月22日(水)米国12月 消費者信頼感指数
11月 中古住宅販売件数
12月23日(木)日本11月 全国百貨店売上高
米国前週分の新規失業保険申請件数
11月 個人所得、個人消費支出
11月 耐久財受注
11月 新築住宅販売件数
12月24日(金)日本11月 全国消費者物価指数
米国休場(クリスマス(12/25の振替))
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