こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
昨晩の米国市場
概要
昨晩の米国市場は、3指数とも続落となりました。
この日発表された4月の消費者物価指数(下に記載)が市場予想を大幅に上回ったことで10年債利回りが1.7%近くまで上昇し、高PERなハイテク株を中心に売りが出ました。
VIX恐怖指数が跳ね上がって27を超えてきました。
NYダウ | 33,587.66 | -681.50 (-1.99%) |
NASDAQ | 13,031.68 | -357.74 (-2.67%) |
S&P500 | 4,063.04 | -89.06 (-2.14%) |
経済指標
4月 消費者物価指数(CPI)
4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.2%の上昇となり、市場予想を大きく上回りました。
今日の日本市場
概要
今日の日本市場は、主要な指数すべてが続落となりました。
日経平均は昨晩の米国市場の大幅安の流れを引き継いで、いきなり2万8千円割れからスタート。
その後もじわじわと下げ幅を拡大していきました。
米国市場と同様に高PERなハイテク銘柄を中心に売りが広がりました。
日経平均はこの3日間で2070円(7%)も下落。
ほぼ昨年末の水準に戻ってしまいました。
いったいどこまで下がるのでしょうか?
日経平均 | 27,448.01 | -699.50 (-2.49%) |
TOPIX | 1,849.04 | -28.91 (-1.54%) |
JPX日経400 | 16,678.92 | -235.17 (-1.39%) |
JASDAQ平均 | 3,804.99 | -38.02 (-0.99%) |
マザーズ指数 | 1,065.38 | -30.47 (-2.78%) |
経済指標
3月 国際収支
今日の取引時間開始前には3月の国際収支の発表がありました。
経常収支は2兆6501億円の黒字となりました。
4月 オフィス空室率
午前の取引時間中には4月のオフィス空室率の発表がありました。
空室率は前月比0.23ポイント上昇の5.65%。
平均賃料は前月比0.58%の下落となりました。
4月 景気ウォッチャー調査
午後の取引時間中には4月の景気ウォッチャー調査の結果発表がありました。
現状判断指数は前月比9.9ポイント低下の39.1。
先行き判断指数は前月比8.1ポイント上昇の41.7となりました。
個別材料
7&iHD 物言う株主が株式を取得していることが明らかとなり株価大幅高
米国の物言う株主バリューアクト・キャピタルがコンビニやスーパーのセブン&アイ・ホールディングス<3382>の株式を3800万株以上取得していると、5月12日に明らかにしました。
今後も同社が株式の買い増しをしてくるかもしれないとの思惑から、今日の7&iHDの株価は大幅高となり、年初来高値をつけました。
7&iHD<3382> | 4,820 | +228 (+4.97%) |
ソフトバンクG 直近の株安で今期の業績が心配され株価大幅安
投資会社のソフトバンクグループ<9984>は、5月12日に2021年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は4兆9879億6200万円となりました。(前期は9615億7600万円の赤字)
これまで未定だった期末配当は22円となりました。(年間では前期と同額)
2022年3月期の業績予想は開示していません。
配当予想は年間で44円としています。(前期と同額)
前期の業績は非常によかったものの、直近のハイテク株を中心とした株安で今期の業績が心配されたようで、今日のソフトバンクGの株価は大幅安となりました。
この1銘柄だけで日経平均を154円押し下げました。
ソフトバンクG<9984> | 8,467 | -713 (-7.77%) |
丸井G 今期純利益7.1倍予想&自社株買いで株価大幅高
百貨店の丸井グループ<8252>は、5月12日に2021年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比90.8%減となりました。
期末配当は従来予想どおり26円とのことです。(年間では前期比1円の増配)
併せて2022年3月期の業績予想を発表。
純利益は前期比7.1倍になりそうだとのことです。
配当予想は年間で52円としています。(前期比1円の増配)
また、1800万株(8.4%)・300億円を上限とする自社株買いを発表しました。
取得期間は5月13日~2022年3月31日としています。
これらを受け今日の丸井Gの株価は大幅高となりました。
丸井G<8252> | 1,954 | +80 (+4.27%) |
NEC 今期純利益55.2%減の業績予想を発表し株価大幅安
NECこと日本電気<6701>は、5月12日に2021年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比49.7%増となりました。
期末配当は従来予想の40円から50円へと10円増額しました。(年間では前期比20円の増配)
併せて2022年3月期の業績予想を発表。
純利益は前期比55.2%減になりそうだとのことです。
配当予想は年間で100円としています。(前期比10円の増配)
これを受け今日のNECの株価は大幅安となり、年初来安値をつけました。
NEC<6701> | 5,140 | -840 (-14.05%) |
決算発表
今日の取引時間終了後に発表された決算についていくつかご紹介します。
スズキ
自動車やバイクのスズキ<7269>は、5月13日に2021年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比9.1%増となりました。
未定としていた期末配当は53円となりました。(年間では前期比5円の増配)
2022年3月期の業績予想、配当予想は未定としています。
太陽誘電
電子部品の太陽誘電<6976>は、5月13日に2021年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比58.8%増となりました。
期末配当は従来予想どおり25円とのことです。(年間では前期比14円の増配)
併せて2022年3月期の業績予想を発表。
純利益は前期比4.8%増になりそうだとのことです。
配当予想は年間で60円としています。(前期比20円の増配)
IHI
総合重工業のIHI<7013>は、5月13日に2021年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比59.6%増となりました。
期末配当は従来予想どおりゼロ円とのことです。(年間では前期比50円の減配(無配))
併せて2022年3月期の業績予想を発表。
純利益は前期比2.7倍になりそうだとのことです。
配当予想は年間で60円としています。(前期比60円の増配(復配))
新生銀行(自社株買い)
新生銀行<8303>は5月13日に2021年3月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比1%減となりました。
期末配当は従来予想どおり12円とのことです。(年間では前期比2円の増配)
併せて2022年3月期の業績予想を発表。
純利益は前期比11.3%減になりそうだとのことです。
配当予想は未定としています。
また、2000万株(9.29%)・200億円を上限とする自社株買いを発表しました。
取得期間は5月14日~2022年3月31日としています。
明日に向けての注目点
米国
今晩米国では以下のような指標の発表があります。
- 前週分の新規失業保険申請件数
- 4月 卸売物価指数(PPI)
また、以下のような決算発表があります。
- ウォルト・ディズニー<DIS>
- アリババ・グループ<BABA>
国内
明日はオプションSQの算出日です。
取引時間中には以下のような決算発表があります。
- 鹿島建設<1812>
- DIC<4631>
- 東芝<6502>
- 横浜ゴム<5101>
- マツダ<7261>
- 大成建設<1801>
- 大和ハウス<1925>
- 日軽金HD<5703>
取引時間終了後には以下のような決算発表があります。
- コムシスHD<1721>
- アサヒGHD<2502>
- 日本製紙<3863>
- 日産化学<4021>
- 電通グループ<4324>
- コニカミノルタ<4902>
- 三菱マテリアル<5711>
- DOWA<5714>
- フジクラ<5803>
- 洋缶HD<5901>
- 日本郵政<6178> ← 要チェック
- SMC<6273>
- クボタ<6326>
- 荏原製作所<6361>
- NTN<6472>
- かんぽ生命保険<7181>
- ゆうちょ銀行<7182>
- ホンダ<7267> ← 要チェック
- ヤマハ発動機<7272>
- ユニ・チャーム<8113>
- 三井住友<8316> ← 要チェック
- ふくおか<8354>
- みずほ<8411> ← 要チェック
- 第一生命HD<8750>
- T&DHD<8795>
- 三井不動産<8801>
- KDDI<9433> ← 要チェック
明日は1000社近くの決算発表があります。