こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
昨晩の米国市場
概要
昨晩の米国市場は、3指数とも続落となりました。
10年債利回りが再び1.5近辺まで上昇してきたことを受け、高PERのハイテク株を中心に売りが出ました。
NYダウ | 31,270.09 | -121.43 (-0.39%) |
NASDAQ | 12,997.75 | -361.03 (-2.70%) |
S&P500 | 3,819.72 | -50.57 (-1.31%) |
経済指標
2月 ADP雇用統計
この日は2月のADP雇用統計の発表がありました。
非農業部門の雇用者数は前月比11万7000人増となり、市場予想を大きく下回りました。
2月 ISM非製造業景況指数
2月のISM非製造業景況指数は前月比3.4ポイント低下の55.3となり、市場予想を下回りました。
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
今日の日本市場
概要
今日の日本市場は、主要な指数すべてが下落しました。
日経平均は昨晩の米国市場の流れを引き継いで安く始はじまり、午後1時過ぎには848円安まで下げ幅を拡大する場面もありました。
これにより日経平均は再び2万9千円を割り込みました。
銅価格が下がってきたので、非鉄金属株が大きく売られました。
昨日はアジア市場全体が高かったんじゃが、今日はその逆になってしもうたのぉ。
日経平均 | 28,930.11 | -628.99 (-2.13%) |
TOPIX | 1,884.74 | -19.80 (-1.04%) |
JPX日経400 | 17,034.57 | -182.64 (-1.06%) |
JASDAQ平均 | 3,777.36 | -36.59 (-0.96%) |
マザーズ指数 | 1,171.81 | -25.85 (-2.16%) |
個別材料
日立造船 従来品の7倍の容量を持つ全固体電池を開発し株価ストップ高
環境プラントなどの日立造船<7004>は3月3日に行われた展示会で、従来品の約7倍の容量を持つ全固体電池を開発したと発表しました。
これを受け今日の日立造船の株価はストップ高となり、昨年来高値をつけました。
容量は1000mAhだそうで、最低でもあと3倍くらいはないとスマホには使えません。
自動車に使えるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうです。
日立造船<7004> | 920 | +150 (+19.48%) |
リコー 20%の自社株買いを発表し株価ストップ高
複合機などのリコー<7752>は、3月3日に1億4500万株(20.02%)・1000億円を上限とする自社株買いを発表しました。
取得期間は3月4日~2022年3月3日としています。
これを受け今日のリコーの株価はストップ高となりました。
リコー<7752> | 1,117 | +150 (+15.51%) |
ソフトバンクG 出資先の企業が破産申請手続きをすることになり株価大幅安
ソフトバンクG<9984>も出資している、金融のグリーンシル・キャピタルが英国で破産申請の手続きを開始することになったとの報道が3月3日にありました。
これを受け今日のソフトバンクGの株価は大幅安となりました。
NASDAQが下げていることも効いているようです。
ソフトバンクG<9984> | 10,050 | -550 (-5.19%) |
ファーストリテイリング 全品9%を超える値下げを発表し株価大幅安
4月から消費税の総額表示が義務化されることになりますが、ユニクロやジーユーは現在付いている税抜き表示の値札を付け替えず、3月12日からその値段を税込み扱いとしてくれるのだそうです。
これにより全品約9.1%の実質的な値下げとなります。
これを受け今日のファーストリテイリング<9983>の株価は大幅安となり、10万円を割り込んでしまいました。
ファーストリテイリングだけで日経平均を205円押し下げました。
ファーストリテイリング<9983> | 99,230 | -5,720 (-5.45%) |
決算発表
今日の取引時間終了後に発表された決算についていくつかご紹介します。
積水ハウス
ハウスメーカーの積水ハウス<1928>は、3月4日に2021年1月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比12.5%減となりました。
期末配当は従来予想の37円から39円へと2円増額しています。
併せて2022年1月期の業績予想を発表。
純利益は前期比9.3%増になりそうだとのことです。
配当予想は年間で86円としています。(前期比2円増配)
また、800万株(1.17%)・150億円を上限とする自社株買いを発表しています。
取得期間は3月5日~2022年1月31日としています。
内田洋行
オフィス家具の内田洋行<8057>は、3月4日に2020年8月~2021年1月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比13.6%減となりました。
併せて通期の業績予想の上方修正を発表。
純利益は従来予想では前期比8.9%増としていましたが、今回34.6%増へと改めました。
また、年間配当予想を従来の90円に特別配当30円を追加して120円(前期と同額)としています。
GIGAスクール構想が効いてきたようです。
DyDo
飲料のダイドーグループホールディングス<2590>は、3月4日に2021年1月期の連結決算を発表しました。
純利益は前期比80.2%増となりました。
併せて2022年1月期の業績予想を発表。
純利益は前期比18.9%減になりそうだとのことです。
配当予想は前期と同額の年間60円としています。
明日に向けての注目点
米国
今晩米国ではパウエルFRB議長の発言があります。
また、以下のような指標の発表があります。
- 前週分の新規失業保険申請件数
以下のような決算発表もあります。
- ブロードコム<AVGO>
- ギャップ<GPS>
- コストコ・ホールセール<COST>
国内
明日の取引時間終了後には以下のような決算発表があります。
- 日本駐車場開発<2353>
- 鳥貴族HD<3193>