こんにちは、進化型タヌキです。
今日の市況についての投稿です。
昨晩の米国市場
昨晩の米国市場は、3指数とも上昇しました。
これから本格化していく決算発表を前に、好決算が期待できるハイテク銘柄に買いが入りました。
ハイテク銘柄の比率の高いNASDAQは終値ベースで過去最高値を更新しました。
NYダウ | 26,680.87 | +8.92 (+0.03%) |
NASDAQ | 10,767.09 | +263.90 (+2.51%) |
S&P500 | 3,251.84 | +27.11 (+0.84%) |
石油関連のハリバートン<HAL>は、2020年4~6月期の決算を発表しました。
市場予想では1株利益が赤字になると見込まれていましたが、それに反して黒字だったことを受け、株価は上昇しました。
ハリバートン<HAL> | 13.41 | +0.33 (+2.52%) |
引け後にはIBM<IBM>の2020年4~6月期の決算発表もあり、純利益は前年同期比46%減となりましたが、クラウドが好調で売上高が市場予想を上回ったため、時間外の株価は大幅高となっています。
また、新型コロナウイルスワクチンの治験も順調に進んでいるようです。
今日の日本市場
今日の日本市場は、主要な指数すべてが上昇しました。
日経平均は以下のような材料で続伸となりました。
- 米国市場でのNASDAQ(ハイテク関連)の大幅高
- EUでの新型コロナ復興基金案が合意したこと
- 世界各国での新型コロナワクチンの治験が順調に進んでいること
日経平均 | 22,884.22 | +166.74 (+0.73%) |
TOPIX | 1,582.74 | +5.71 (+0.36%) |
JPX日経400 | 14,266.19 | +48.49 (+0.34%) |
JASDAQ平均 | 3,442.33 | +19.02 (+0.56%) |
マザーズ指数 | 1,014.91 | +27.13 (+2.75%) |
今日の取引時間開始前には、6月の全国消費者物価指数(CPI)の発表があり、前年同月比で横ばいの101.6となりました。
午前の取引時間中には、6月の白物家電出荷額の発表があり、前年同月比5.8%増となりました。
皆さん給付金で家電を買っているようですね。
午後の取引時間中には、6月の食品スーパー売上高の発表がありました。
既存店売上高は前年同月比4.5%増となりました。
また、6月の全国百貨店売上高の発表もありました。
既存店売上高は前年同月比19.1%減となりました。
5月と比べると6月は随分マシになりました。
7月の途中経過では、また減少傾向が出ているようです。
以下、個人的に気になった日本市場の出来事をいくつかご紹介します。
Amazon株の大幅高を受けネット通販関連銘柄の株価上昇
米国でネット通販の利用が大幅に増えているらしく、2つの金融機関がAmazon<AMZN>の目標株価を3,800ドルに引き上げたということで、昨晩のAmazonの株価は大幅高になりました。
Amazon<AMZN> | 3,196.84 | +234.87 (+7.93%) |
これを受け日本のネット通販関連銘柄の株価も上昇しました。
楽天は朝方に年初来高値をつけたあと、上げ幅が縮んでしまいました。
Zホールディングス<4689> | 528 | +27 (+5.39%) |
楽天<4755> | 1,004 | +12 (+1.21%) |
塩野義製薬 ワクチン生産規模を3倍にするとの報道で株価上昇
医薬品の塩野義製薬<4507>が、新型コロナウイルスのワクチン生産体制を2021年末までに3000万人分にするとの報道が、今日ありました。
従来は1000万人分を目指していましたので、その3倍になります。
これを受け今日の塩野義製薬の株価は上昇しました。
塩野義製薬<4507> | 6,438 | +178 (+2.84%) |
総務省がMNP手数料禁止を検討との報道で携帯会社の株価が下落
今使用している電話番号を引き継いで他の携帯会社に移行するMNPについて、現在はどの携帯会社も手数料として3000円程度を徴収していますが、これが乗り換えを妨げているとして、総務相がこの手数料の禁止を検討していることが、7月20日にわかりました。
これを受け今日の携帯大手3社の株価は下落しました。
NTTドコモ<9437> | 2,959.5 | -34 (-1.14%) |
KDDI<9433> | 3,341 | -6 (-0.18%) |
ソフトバンク<9434> | 1,410.5 | -20.5 (-1.43%) |
今日の注目決算
今日の取引時間終了後に発表された決算についていくつかご紹介します。
日本電産
モーターの日本電産<6594>は、7月21日に2020年4~6月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比6.2倍となりました。
通期の業績予想は据え置きとのことです。
前年同期はコンプレッサー事業を売却した損失で純利益が激減していたので、その反動が出ています。
ディスコ
半導体装置のディスコ<6146>は、7月21日に2020年4~6月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比12.6%増となりました。
併せて第2四半期までの業績予想を発表。
純利益は前年同期比14.2%増になりそうだとのことです。
富士通ゼネラル
エアコンの富士通ゼネラル<6755>は、7月21日に2020年4~6月期の連結決算を発表しました。
純利益は前年同期比75.6%増となりました。
通期の業績予想は据え置きとのことです。
マクアケ
クラウドファンディングのマクアケ<4479>は、7月21日に2019年10月~2020年6月期の決算を発表しました。
純利益は前年同期比8.7倍となりました。
併せて通期の業績予想の上方修正を発表。
最も大きい修正のあった売上高は、従来予想では前期比62.8%増としていましたが、今回2.2倍へと改めました。
明日に向けての注目点
国外については、今晩米国で以下のような決算発表があります。
- コカ・コーラ<KO>
- テキサス・インスツルメンツ<TXN>
テキサス・インスツルメンツの決算は、日本の半導体関連銘柄の株価にも影響がありますので要チェックです。
国内については、明日の午後の取引時間中に以下のような決算発表があります。
- OBC<4733>
取引時間終了後には以下のような決算発表があります。
- オービック<4684>
- サイバーエージェント<4751>
- ネットワンシステムズ<7518>